八牧浩行 2015年11月27日(金) 10時50分
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26日、鈴木大地スポーツ庁長官が日本記者クラブで記者会見。「スポーツの楽しさや、体を動かすことの効果を、国民の皆さんに提示したい」と言明、6年後に国民の65%が週1回スポーツをすることを目標にしたいと強調した。
2015年11月26日、スポーツ庁の初代長官でソウル五輪(1988年)金メダリストの鈴木大地氏が、日本記者クラブで記者会見した。「スポーツの楽しさや、体を動かすことの効果を、国民の皆さんに提示したい」と言明、6年後に国民の65%が週1回スポーツをすることを目標にしたいと強調した。また2020年の東京五輪で、目標として16個以上の金メダル獲得を目指す考えを示した。発言要旨は次の通り。
スポーツ庁は健康寿命を平均寿命に限りなく近づけることを目標としたい。スポーツにより医療費を約3兆円抑制できるとの試算もある。
成人のスポーツ実施率は今年度の調査で、「週1回」が40%、「週3回以上」が20%と6年前に比べ低下している。6年後までにそれぞれ65%、30%に引き上げたい。目標を実現するためにまず「なぜスポーツをしないのか」について分析した上で、スポーツの楽しさや、体を動かすことの効果を、国民の皆さんに提示したい。
個人的には、日本代表選手団の金メダル獲得目標として、2016年リオデジャネイロ五輪が10個以上、20年東京五輪は過去最高(64年東京、2004年アテネ大会)の16個以上としたい。目標を掲げることは、過去のソ連、東ドイツなどのような「国威発揚手段に」ということではなく、激励と考えてほしい。スポーツ庁は目標実現のための、サポートに力を尽くす方針だ。メダルを獲得できなくても、頑張った競技、選手を支援するような制度の構築について検討している。
世界各国はトップアスリートの競争力強化へ力を入れている。中国は練習施設が充実しており、例えば水泳飛び込み施設が数十面もある。韓国はアーチェリーとか射撃とか体力的なハンディを意識しなくてもいい競技選手の強化に力を入れている。
ラグビー日本代表がワールドカップで南アフリカ戦の大金星を含む3勝を挙げた。体が小さくても世界で戦えることを証明したことは、大きな励みになったと思う。
(ロシア陸上界で組織的なドーピング問題が発覚したことについて)日本にはドーピングの問題はないが、耳にタコができるくらい、徹底して教育していきたい。まじめにやっている選手が損しないように日本がリーダーとなって(世界を)引っ張っていきたい。(八牧浩行)
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
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