2015年11月27日、韓国・マネートゥデイは、国家安保に直結する機密事項として管理されるべき朴槿恵（パク・クネ）大統領の健康状態が、大統領府によって公表された理由について報じた。

韓国大統領府は26日、朴大統領の体調について「過労による免疫力低下で高熱と咽頭炎の症状が出ている」と発表、この日行われた金泳三（キム・ヨンサム）元大統領の告別式に参列できないとした。大統領の健康状態は通常、大統領警護室で「2級秘密」として厳重に管理されるが、今回こうした形で広く公表された理由は何か。

記事は、故人との不仲が原因で告別式に参列しないのでは、との憶測を払拭することが第一の目的と分析している。金元大統領は生前、朴大統領を「独裁者の娘」などの表現で批判したことがあった。また、24日の閣議で朴大統領にすでにせきなどの風邪の症状がみられ、体調悪化が公然の事実となってしまった事情もある。さらに、重大な疾患ではなく、一般的な風邪であれば公表に大きな問題とはならないと大統領府が判断したことも一因のようだ。

この報道に、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「大統領は海外旅行に行き過ぎだと思う。任期が終わるまでに北朝鮮以外は全部行きそうだね」

「金泳三にばかにされたから行かなかったんだろう。心の狭いおばさんだ」

「一方で、明らかにすべき『空白の7時間』のことは隠し通しているのに」

「どうせ仮病でしょ。周りの人も心配するふりしなくていいよ」

「外遊から帰って体調を崩した理由…私はこんなに働いてきたんです。支持率を上げてください。そんなとこだろう」

「告別式に行きたくないから作り出した言い訳に決まってる」

「やることなすこと、ねじ曲がった感じがするよ。やっぱり家庭教育は重要だね」

「リーダーを選び間違ったために、国が駄目になっていく」

「李舜臣（イ・スンシン）将軍：私が倒れたことを敵に知らせるな。朴槿恵：私の具合が悪いことを国民に知らせなさい」

「（金元大統領の）国家葬は海外歴訪よりも大事な国家の重要行事だ。熱があるなら解熱剤を飲んで参列すればいい話」（翻訳・編集/吉金）