Record China 2015年12月8日(火) 11時45分
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8日、中国北京市の大気汚染に最高レベルの「赤色警報」が出されたことをめぐり、市民の間からさまざまな疑問が寄せられている。これに北京環境当局関係者が回答した。写真は北京。
2015年12月8日、法制晩報は中国北京市の大気汚染に「赤色警報」が発令されたことを受け「市民の間から、『ふに落ちない点がある』とのコメントがネット上に寄せられている」と指摘、これに対する北京環境当局関係者の説明を掲載した。
北京市は7日午後6時(現地時間)、深刻な大気汚染が発生すると予測した際に発令する警報をそれまでの「オレンジ警報」から最高レベルの「赤色警報」に引き上げた。これに合わせた対応措置が取られる期間は8日午前7時から10日正午まで。北京で「赤色警報」が発令されるのは今回が初めてだ。
記事によると、市民の間から上がった疑問とは(1)赤色警報は重度の大気汚染が72時間以上続くと予測された際に発令されるもの。今回は発令から措置の解除まで合わせて66時間しかない(2)赤色警報は24時間前に発令されるものだが、今回は13時間前だった(3)11月下旬に5日間にわたる大気汚染が発生した。この時に赤色警報を出さなかったのはなぜか――というもので、環境当局は以下のように回答している。
今回は突然の赤色警報発令ではなく、7日午前0時からのオレンジ警報を引き上げたもの。汚染レベルの変化や最新の予報に基づき、警報レベルはその都度調整する。当初は汚染状況が9日夜に改善すると予測していたが、7日午後の最新データでこれが10日午後にずれ込むと考えた。7日午前0時から計算すると計84時間となる。また、オレンジ警報の発令は対応措置開始の31時間前となる5日午後5時だ。
11月末の大気汚染は、2015年で最悪レベルといえるものだった。27日からの重度汚染は今月1日まで続いたが、途中で一時改善すると予測された。このため、72時間以上の持続とはならず、赤色警報の発令要件を満たしていなかった。(翻訳・編集/野谷)
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