2015年12月15日午後2時過ぎ（現地時間）、台湾・台北市の教会で李登輝元総統の孫娘である李坤儀の結婚式が行われたが、男が乱入し一時騒然となった。台湾・中央通信社が伝えた。

結婚式には李登輝元総統も出席し、教会での誓いの儀式が終わった後、新郎新婦と共に教会入口でメディアの取材に対応し写真撮影を行った。そこに青色の上着を着た男が乱入し、大量の紙を新郎新婦に向けて投げ、「中華民国万歳」「李登輝は台湾を売った」と叫んだ。

李登輝元総統は先般、「70年前、台湾と日本は同じ国だった」「日本人として祖国のために戦った」と日本メディアに寄稿しており、男は同発言に抗議するために乱入したと語っている。男が放り投げた紙には、李登輝元総統に対する不満が書かれていた。男はその後警察に連行され、李登輝元総統は「怒りはないが、残念だ」と語ったという。（翻訳・編集/内山）