中国の深刻なスモッグ、住民から政府に対策求める声―米メディア

Record China    2015年12月24日(木) 7時10分

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21日、中国では北京など北部の各地で深刻なスモッグが発生し、最高レベルの「赤色警報」が発令されている。住民から政府に早急な汚染対策の実施を求める声が上がっている。写真はスモッグでかすむ天安門広場。

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2015年12月21日、米国際ラジオ放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、中国で首都・北京など北部の各地で深刻なスモッグが発生し、大気汚染に対する最高レベルの「赤色警報」が発令されたほか、ナンバーによる自動車の走行規制や工場の操業停止、減産などの対策が行われている。住民からは政府に早急な汚染対策の実施を求める声が上がっている。

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北京市は周囲三方向を山に囲まれ、数日にわたって強い風が吹かなかったことから、赤色警報は連日発令され、PM2.5の値は1立方メートル当たり300マイクログラムを超えた。ある住民は、政府は早急に対策を講じるべきだとし、「健康面への影響が心配だ。これほどのスモッグは一朝一夕には起こりえない。何らかの効果的な対策が必要だ。人は呼吸せずには生きられない」と話す。

人々は外出しなくなり、自動車の通行規制は生活にも影響しているが、その影響はビジネスにも及んでいる。ある販売店の経営者は「ナンバーによる走行規制で商品を運べなくなってしまうなどの影響が出ている。それに、人が出歩かなくなってしまい、ほとんど何も売れない日が続いている」と打ち明ける。

北部の都市だけでなく、上海でもスモッグの影響が出ている。上海へ出張に来たある男性は、大気汚染のひどさに予定をキャンセルし、マスクを買いに走ったという。上海の住民は「近ごろ喉がよく渇くようになった。スモッグの深刻な時間帯に出勤すると鼻水が出てくる」と話す。

世界保健機関(WHO)は、PM2.5の値は1立方メートル当たり25マイクログラム以下であるべきだとしているが、北京ではその10倍を超える値となっている。しかし、すでに定年退職したある住民は、「それでも生活しなくてはならないし、食材だって買いに行かなければならない」とし、もう慣れっこになってしまったと話している。(翻訳・編集/岡田)

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