2015年12月21日、韓国・聯合ニュースなどによると、韓国のサムスングループが8500億ウォン（約875億円）を投じ、韓国仁川市に世界最大規模のバイオ医薬品生産工場を建設する。これにより、傘下のサムスンバイオロジクスはバイオ医薬品製造で世界一となる見込みだ。

サムスンバイオロジクスは同日、仁川松島経済自由区域内の本社に朴槿恵（パク・クネ）大統領らを招き、第3工場起工式を開催した。第3工場は単一工場としては世界最大となる年間生産能力18万リットルの規模を予定しており、完成すれば、同社は稼働中の第1工場、来年稼働予定の第2工場と合わせ年間36万リットルの生産能力を擁することになる。これはスイスのロンザ（26万リットル）、ドイツのベーリンガーインゲルハイム（24万リットル）をしのぐ世界最大の規模だ。

第3工場は17年に完成し、18年10〜12月期から本格生産を開始する見通し。同社はまた、第4・5工場の建設も予定している。朴大統領は起工式の席で「バイオ医薬品を経済発展主導の核心産業として育成する」とし、政府も同社の計画を後押しする方針だ。

これについて、韓国のネットユーザーからは歓迎の声が数多く寄せられている。

「サムスンの今の主力は電子部門だけど、すぐに中国に追い付かれる。今後の高齢化を考えると、バイオ医薬品への注力は賢い選択だ」

「製薬会社は経済には大きな助けになるはず。廃棄物の問題はあるだろうけど、国の支えになってくれることを期待」

「確かに、どうせ工場を建てるなら海外でなく国内に建てる方がいいね」

「国内に工場を建てることで、雇用を創出しよう」

「さすが韓国トップの企業は違う。無駄に建物を建てまくってる他の企業との違いがよく分かる」

「サムスンのバイオが国民みんなを食べさせてくれるといいな」

「これこそが福祉だ」

「松島地区は駄目だと言われて土地代が最低だった最初の頃に買っておけばよかった」

「やっぱり世界のサムスンだね。国会も国を活性化するような仕事をやってほしい」（翻訳・編集/吉金）