2015年12月24日、韓国・日刊スポーツによると、韓国の朴元淳（パク・ウォンスン）ソウル市長が自身のツイッターで、「蚕室（チャムシル）野球場をちゃんとしたドーム球場にする」との考えを明らかにした。

朴市長は普段からツイッターなどで市民とオープンな会話をすることで知られるが、この日はある野球ファンからの「サッカーの半分でいいから野球にも関心を持ってほしい」との訴えに対し上のように答えた。

蚕室野球場は市内を流れる漢江の南岸地区に1982年に建設された野球場で、ソウル市は昨年、ドーム球場建設を含む一帯の再開発計画を発表していた。一方、市は今年11月に韓国初となるドーム球場「高尺（ゴチョク）スカイドーム」を完成・運営を開始したばかり。同球場はオープン直後から野球ファンや選手の不満を集め、「21世紀最悪のドーム球場」との酷評を受けているだけに、今回の市長の発言には韓国のネットユーザーから批判の声が数多く寄せられている。

「あえてドームに大金をつぎ込むべきなんだろうか」

「え？また造るの？ここはメジャーリーグか？」

「のんきにドーム球場を造ってる場合じゃないよ。そんなお金があるなら、図書館や体育館、市立幼稚園や保育園…公共施設こそ拡充すべきだ」

「これほどポピュリズムに偏向した政治家は他にいない」

「また選挙が近づいた」

「高尺ドームもちゃんと運営できてないのに？」

「これまでの市長のやり方は、野球を持ち上げて人気を得、裏では野球を裏切っているように見える」

「野球は屋内スポーツではない」

「市長、最近どうしちゃったの？」

「1都市にドーム球場2個って、他にあるのかな」

「税金で造るのは絶対に反対。造るなら球団関係の財閥からお金を集めて」（翻訳・編集/吉金）