「セミの羽並みに薄く、シルクのように滑らか！」日本記録を破り世界記録更新、ラミー織物―中国

2007年11月4日、湖南華昇株洲有限公司が300番手の極細糸でラミー織物生産の世界記録更新に成功したと発表した。同社が以前、160番手の糸によるラミー織物で従来の日本記録を破った後のさらなる快挙である。実物は1平方メートル当たり28グラムと脅威の軽さを誇り、驚きの透明度を有している。(＜横顔＞参照)

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2006年3月、日本が155番手の純苧麻由来による布地生産に成功し、世界記録を創ったというニュースは、中国の紡績業界に大きなプレッシャーを与えた。湖南華昇株洲有限公司の前身である雪松公司がそのプレッシャーを打破し、160番手の生産に成功した際には、社名を「株洲」(現社名)と改めるほどの喜びであった。

このほど生産された300番手のラミー織物は、今月はじめ上海で開かれる「中国紡績刷新年会」でお披露目される。世界のラミー織物の最高水準を体現するこの作品は、中国麻織物の生産水準をさらに1ランク押し上げることとなる。

このような高水準の純苧麻製麻織物は世界でも最高繊度を誇る麻製品と目され、欧米市場へは一般的な純苧麻製麻織物の20倍にあたる1mあたり300米ドルの高値で輸出される。こうして通称「中国草」と言われる苧麻が「やわらかな黄金」とも喩えられる価値に変化する。

このラミー織物は欧州や日本などのクライアントからの注目を浴び、イブニングドレスなどの高級服飾品を生産する「逸品素材」として引き合いを求める声も多く集まっている。(翻訳・編集/愛玉)