2016年1月8日、台湾・聯合新聞網によると、台湾の大学研究者が中国に引き抜かれるケースが増えている。10日付で中国紙・参考消息（電子版）が伝えた。

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福建省は2016年だけで200人以上の台湾大学教員を募集すると発表した。北京理工大学珠海学院は台湾紙に募集広告を掲載し、100人もの教員を公募した。教授の給与は25〜30万元（約450万〜530万円）、副教授ならば22〜25万元（約390〜450万円）。台湾の倍という好待遇だ。

少子化により台湾では高学歴者の就職難や安い給与が問題となっている一方で、中国は優秀な台湾の人材の確保に力を入れている。ある大学研究者は、待遇だけではなく昇進など将来のキャリアの面でも魅力的だと話し、若い研究者の中国移籍はブームになるだろうと見通しを語った。（翻訳・編集/増田聡太郎）