大韓航空の機長がコックピットではなく乗客用座席に搭乗、その理由とは?=韓国ネットは賛否両論

Record China    2016年2月25日(木) 10時10分

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24日、韓国メディアによると、大韓航空の機長が、操縦する予定だった飛行機のコックピットではなく乗客用座席に乗って帰国するというケースが発生した。この報道に、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。資料写真。

2016年2月24日、韓国・ヘラルド経済によると、大韓航空の機長が、操縦する予定だった飛行機のコックピットではなく乗客用座席に乗って帰国するというケースが発生した。

大韓航空と労働組合によると、21日午前、韓国・仁川発フィリピン・マニラ行きのKE621便を操縦した朴機長は、現地で12時間休んだ後、マニラ発仁川行き(現地時間の午後11時45分発)の飛行機を操縦する予定だった。

大韓航空は仁川〜マニラ路線を1日に2便(午前と午後に1便ずつ)運航しており、それぞれの便に機長1人・副機長1人が搭乗する。午前の便に乗って来た操縦士は休憩後、夜到着した飛行機を操縦して韓国に戻り、夜の便に乗って来た操縦士は休憩後、朝到着した飛行機を操縦して韓国に戻るというシステムだ。

朴機長が操縦したマニラ行きの飛行機は滑走路の混雑などで予定より27分遅れて現地に到着した。すると、朴機長は「帰りの飛行機を操縦すると、『24時間内連続12時間勤務規定』に反する」として操縦を拒否した。マニラまで操縦した時間と休憩時間、帰国便の運航時間を合わせると、12時間を9分超過するという主張だ。朴機長は同日午後に飛行機を操縦してきた機長に対し、休憩を取らずに自身の代わりに操縦するよう求めたという。

結局、朴機長はコックピットではなく乗客用座席に乗って帰国。大韓航空は正確な経緯を調査するため、朴機長に運航本部待機命令を発令した。

これについて、大韓航空は「航空法上、非正常状況(航空交通・管制の事由、気象、航空機故障など)が発生した場合は飛行勤務時間を14時間にまで延長できる」と強調。また、「KE621便が遅れたのは朴機長が通常25分ほどで終わる事前飛行ブリーフィングを1時間以上も実施したため。機長が故意で行ったことではないか」と指摘している。

この報道に、韓国のネットユーザーからは以下のようなコメントが寄せられた。

「法を守った人に待機命令?」

「大韓航空は自らつくった規則も守らないの?」

「安全規定を徹底的に守ることが安全運航への近道だ」

「国土交通部が大韓航空を処罰するべきでは?」

「9時間、90分でもない、たったの9分で?」

「こういう機長が毎日のように給料を上げてくれと主張しているのだろう」

「待機命令ではなく、解雇するべき。たった9分で操縦できないと言われたら、会社は経営していけない」(翻訳・編集/堂本

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