軍隊でも言葉の乱れ、命令は「〜してください」、高級将校は「ご主人様」?―中国

Record China    2007年12月5日(水) 20時18分

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言葉の乱れが何かと話題となる世の中だが、中国の軍隊でも同じように言葉の乱れが問題となっている。写真は人民解放軍。

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軍隊には軍隊特有の用語がある。特有の言葉を使うことで軍人としての自覚を高めることができるわけだが、軍隊用語を使うべき時に使わなかったり、軍隊用語を勝手に変えてしまうと、軍隊用語の持つ特有の力が損なわれてしまうと、2007年12月4日付けで「解放軍報」が報じた。済南軍管区のある工兵連隊で、呼称や号令、命令などの軍隊用語が規則に従い規範化されたそうだ。

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ある指導員は点呼をとる際、「休め」と言うべきところを兵士に向かって何度も「休んでください」と言った。これを見ていた大隊長は連隊幹部を招集し、命令に「〜してください」と付け加える必要はないと言ったところ、ある幹部から「“してください”と加えることで兵士たちの人格を尊重していることを表現したのであります。現代は人間性を尊重する時代であります」との意見が出たそうだ。

また、連隊の教育状況のチェックを行っている政治委員が連隊宿舎の窓の前を通り過ぎたところ、気づいた兵士が小声で「ご主人が来たぞ、みんな着席!」と言っていたそうだ。あとでわかったことだが、兵士たちは映画の影響でお互いにあだ名をつけ合っているのだった。兵士たちは連隊長と政治委員を「ご主人」と呼び、連隊幹部を「兄貴」、班長を「お頭」などと呼んでいるとのことだった。

その後、全部隊で規律強化、風紀整頓が行われ、俗な呼び方も一掃されたそうだ。(翻訳・編集/岡田)

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