Record China 2007年12月11日(火) 18時40分
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現在、8割以上の中国人が受動喫煙や「環境タバコ煙」の危険性を認識していないという調査結果が中国環境保護連合会によって明らかにされた。同会は今後、受動喫煙の危険性について、国民に訴えていくつもり。
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2007年12月10日、「北京晩報」によると、85%の国民が受動喫煙の人体への影響について考えたことがないという。この調査結果は中華環境保護連合会が主催した民間団体との定例会合の中で明らかにされた。多くの国民が知識不足でタバコの煙や副流煙、両者が合わさった「環境タバコ煙」の危険性への自覚がない状況だ。
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環境タバコ煙は室内の空気を汚染する物質であり、40種類以上の発ガン物質を含み、人体にも悪影響を及ぼす。そして、環境タバコ煙の吸引は受動的であるため、これを吸引した人は気付かないままに危険にさらされている。衛生部の「2007年中国の喫煙に関する報告」によると、喫煙者は3.5億人を超え、受動喫煙にさらされている者は5.4億人にものぼる。さらに、このうち15歳以下の児童は1.8億人にもなる。また、受動喫煙を原因とする死者は毎年10万人を超える。しかし、中国には全国の公共の場を禁煙とする法律や法規はない。
調査によると、98%の国民が公共の場を禁煙とする法律を望み、99%の国民が公共の場に禁煙を訴える標語を設置すべきだという。回答者によれば、「公共の場で喫煙が行われるのは標語や警告がなく、注意をする人がおらず、非喫煙者も喫煙者に注意を促したがらないからだ」という。こうした状況に中華保護連合会は400以上の民間団体に対して「受動喫煙者の環境権を守り、煙のない社会を」と呼びかける。(翻訳・編集/小坂)
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