「新華字典」の携帯アプリ開発中、ネット流行語も組み込む予定

人民網日本語版    2016年4月27日(水) 18時6分

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1853年に初版が編さんされて以来、「新華字典」は11回の改訂を経た。この「世界で最も売り上げた書籍」は時代に足並みを揃え、5〜7年に1回の割合で改訂している。第12版はインターネット用語を組み入れる予定で、携帯アプリ版も開発中だ。

「新華字典」は中国人が最も利用している言語系辞書であり、4月12日に5億6700万冊という発行部数で「世界で最も人気がある字典」と「最も売り上げた書籍(定期的に改訂)」としてギネス記録を樹立したというニュースが再びメディアに広く注目されている。京華時報が伝えた。

1853年に初版が編さんされて以来今日まで、「新華字典」はすでに11回の改訂を経たのち60年余りの道のりを歩んできた。現在までにおいて最も影響のある辞書が「世界で最も売り上げた書籍」というトップの座に登りつめたとしても、依然として時代と共にきっちりと足並みを揃え、5〜7年ごとに1回の割合で改訂を行なっている。商務印書館によると、現在改訂中の「新華字典」第12版は、時代の発展に絡めて常用インターネット用語を組み入れる予定で、同時に携帯アプリ版「新華字典」を研究開発しているところだという。

今回「最も売り上げた書籍」というギネス記録を樹立したことに対し、商務印書館の中国語編集センターの余桂林センター長は、「紛れもなく、中国全般でこの辞書を使用している人が多いことが記録を樹立した要因の1つだが、この辞書が知識の普及などの分野で大きな役割を果たしており、億千万の読者が一生を共にする声なき教師になっている。特に大半の小中高生から見ると、この辞書は知識を吸収するスタート地点であるだけでなく、疑問を解いてくれる良き先生であり良き友でもある」と率直に語った

1953年の初版から2011年の第11版まで、それぞれのバージョンで言葉の変化を呈しており、それぞれの時代と社会の特徴を反映している。「新華字典」は映写機のように新中国の時代の移り変わりを記録・反映している。余センター長は、「改訂作業はずっと実施されてゆく」と説明し、社会は目まぐるしく変化し、文字の説明・用法も変化するものだ。従って毎年のネット流行語も彼らが注目する内容であり、数年連続で登場するネット流行語も改訂を通して最新版の「新華字典」に加わる可能性もあると話す。

余センター長は例を挙げて。「第11版の『新華字典』で、『晒』という字の解釈に『給料を晒す』、『写真を晒す』という注釈を加えた。さらに『車奴(自動車の維持に苦しむ人)』、『房奴(住宅ローンの返済に苦しむ人)』などもある。しかし非常に慎重に行っている。普通は最も重要で最も普遍的で最もよく使われる言葉が掲載されている」と話した。(編集JK)

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