ロレアル社が香港民主派歌手を封殺、フランスでも不信感、株価下落で大損失―台湾メディア

Record China    2016年6月13日(月) 9時50分

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12日、中国の圧力で人気歌手デニス・ホーのイベントを中止したとされるフランスの化粧品会社ロレアル社が、民衆の怒りによって大きな損失を生んでいる。写真はデニス・ホー。

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2016年6月12日、中国の圧力で人気歌手のイベントを中止したとされるフランスの化粧品会社ロレアル社が、民衆の怒りによって大きな損失を生んでいる。中国時報が伝えた。

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事の発端となったのはロレアル社傘下のランコムが、今月19日に香港で予定していた音楽イベントについて、急に中止を発表したことだった。同イベントには民主派運動を支持している女性歌手デニス・ホー(何韻詩)が出演予定だったが、中国共産党関連紙がこれを問題視する文章を発表。ランコムにとって中国は世界で2番目に大きなマーケットであるため、「中国の圧力に負けた」と受け取られ、香港や台湾ではボイコット運動が起こった。

この騒動をきっかけに、ロレアル社の株価はここ数日、5月以来最大の下げ幅となり、すでに25億ユーロ(約2990億円)の損失を生んでいる。ロレアル社のあるフランスでは今回の騒動のほか、創業者の娘で大富豪のリリアンヌ・ベタンクール氏がサルコジ元大統領に違法な選挙献金をしていたという疑惑もあり、人々がますます不信感と不満を募らせている。

なお、ランコムの中国版ツイッター公式ページは今月4日を最後に更新されていない。また、ロレアル社の中国公式ホームページでは今回の騒動について一切触れていない。(翻訳・編集/Mathilda

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