<07年レコチャ10大ニュース・5>やらせ報道もやらせ?衝撃の「段ボール肉まん事件」―北京市

Record China    2007年12月31日(月) 15時45分

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2007年、レコードチャイナでは1年を振り返り、特に反響の大きかった「2007年10大ニュース」をシリーズでお送りする。5本目は7月に報道した「段ボール肉まん事件」。写真は番組を捏造したとされる職員の弁護士。

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2007年、レコードチャイナでは様々なニュースを報道してきた。1年を振り返り、特に反響の大きかった10本を「2007年10大ニュース」としてシリーズでお送りする。

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5本目は7月に報道した「段ボール肉まん事件」。7月12日、中国の新聞各紙は北京市朝陽区の屋台で、ひき肉に段ボールを混ぜたものを具にした肉まんが販売されていると報道した。

北京テレビの番組「透明度」が行った潜入取材に、販売業者は制作手順の一部始終を公開した。まず普通の使用済み段ボールをカセイソーダに浸すところから作業はスタート。みるみる段ボールは柔らかくなり、色も変わっていく。十分に変化したところで、包丁でよく叩き、挽き肉状にする。後は本物の挽き肉と混ぜ合わせ、足りない味を豚肉エキスで補えばもう完成。

これだけの作業で段ボールは原価数十倍の豚肉へと変身すると自らのアイディアを誇った。ただ問題は段ボールと豚肉の比率で、現状では6対4でまだまだ相当量の豚肉を使用する必要がある。これを減らすのが今後の課題だと話した。

その後、北京テレビ(BTV)は7月18日、国内外を揺るがす大スクープとなった段ボール肉まん事件が、いわゆる「やらせ報道」だったと発表、社会に深刻な悪影響を与えたとして謝罪した。 謝罪報道によると、段ボール肉まん事件はすべて番組の臨時職員による捏造であり、食材も番組スタッフが購入したものだったという。

8月12日、新華社の報道によると、北京市第2中級人民法院は、段ボール肉まんのやらせ報道を首謀したとされるズー北佳(ズー・ベイジャー)に、懲役1年・罰金1000元(約1万6000円)の有罪判決を下した。

段ボール肉まん事件は北京テレビによる「やらせ」と判明したものの、一度生じた市民の不信感には根強いものがある。各メディアが段ボール肉まん事件について大々的に報道していたこともあり、錯綜する情報になにが正確な情報か混乱している市民も多い。また「捏造発言自体が事態沈静化を狙ったものではないか」などのうがった意見も一部ネットユーザの間でささやかれている。(翻訳/KT・構成/藤野)

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