<早分かり>民族の宝を取り戻せ!流出文物の返還を求める機運高まる―中国

Record China    2008年1月3日(木) 13時22分

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近代以降、海外に流出した中国の重要な文物は数え切れないほどになる。大国として再びその地位を高めつつある中国では、流出した文物を取り戻そうとする機運が高まっている。写真は陝西省で盗掘された土器。

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2008年1月、2008年1月、カナダのヴィクトリア美術館で中国文物展が開催された。展示物の多くは盗掘され海外に流出したものと推測され、現地の一部メディアは「盗掘展」との不名誉な名前で呼んでいる。盗掘に限らず、近代以降海外に流出した文物は数え切れないほど。大国として再びその地位を高めつつある中国では流出した文物を取り戻そうとする機運が高まっている。

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1840年のアヘン戦争から始まる中国近代は屈辱の歴史だった。2回のアヘン戦争および義和団戦争で清朝は敗戦を重ね、その国力は大きく衰退した。この時期、中国にやってきた外国人により多くの文物が流出した。昨年夏には義和団戦争の時期に流出したと見られる円明園の銅像が香港でオークションにかけられ、大きな話題となった。

経済発展を成し遂げ、再び大国としての力を取り戻した中国では、流出した民族の宝を取り戻そうとする機運が高まっている。北京市の弁護士・劉洋(リュウ・ヤン)氏は2002年に「海外流出文物民族尊厳返還オフィス」を設立、訴訟により海外に流出した文物を取り戻す活動に取り組み、多くの国民の支持を集めている。今後、日本を始めとする各国の所蔵者に返還要求が行われる可能性もあり、流出文物問題は新たな国際問題になる可能性すらあるという。(翻訳・編集/KT)

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