フライメディア 2016年7月10日(日) 21時30分
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6月30日、中国3大ポータルサイト『騰訊』のニュースチャンネル『騰訊新聞』によると、台湾・金山では、炎を用いた伝統漁法が100年あまり続けられており、一晩で4500ドル(約46万円)を稼ぐ船もあるが、漁師の高齢化や後継者不足が懸念されている。
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漆黒の夜空の下、台湾の東北海岸に位置する金山から出港した漁師たち。ポイントに着くと、海面上を炎で照らし、イワシが網の中に入ってくるのをじっと待つ。まるで磁石のように炎におびき寄せられたイワシは、数万匹にも及び、光に向かって海面を飛び跳ねる。そして、大漁のイワシが近寄ってきたその瞬間、漁師たちは一斉に網を引き寄せる。
これは、台湾に古くから伝わる漁法で、「金山硫黄火漁」という。竹竿につけられた硫黄石は、水につけると引火性のある気体が発生し、そこに火をつけると強烈な炎がうまれる。その炎に引き寄せられ、イワシなど光を好む青魚が海面に躍り出てくるのだという。火をつける瞬間に「ボン!」と大きな音がすることから、現地では、「[足崩]火仔(ボンフオザイ)」とも呼ばれている。
以前は、毎晩300隻も出ていたという硫黄火漁の船も、現在では3隻のみとなってしまった。漁師も今では30人ほどで、平均年齢は60歳だという。5月から7月が漁期で、漁師たちは毎晩6時間ほど海に出る。収穫量は約3〜4トン、大漁の時には、一晩で4500ドル(約46万円)を稼ぐこともできる。しかし現状は厳しく、「収入は安定しないが、生活のため、海に出なくてはならない」と、60歳の船長は言う。(提供/フライメディア・編集/劉)
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