フライメディア 2016年7月18日(月) 14時40分
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7月1日、騰訊網によると、台湾・新北市に住むマイクロ彫刻家・陳逢顕さんがこのほど新作を発表した。新作はオリーブの種で船を彫りあげたもので、細かい装飾までしっかりと表現されている。
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陳さんはマイクロ彫刻家として30年あまり活動しており、これまでに砂粒の表面に文字を書く、トンボの羽に唐詩を書く、縫い針の穴にわずか0.7ミリメートルのパンダ6体を彫るなど、100点あまりのマイクロ彫刻作品を完成させてきた。どれも、拡大鏡の助けを借りないとちゃんと見えないほどの小ささだ。
マイクロ彫刻家を志したのは、陳さんが小学生の時に台北の故宮博物院で見た、清代の彫刻家・陳祖章によるオリーブの種の船がきっかけだという。長さ3.4センチ、高さ1.6センチの種を使った船の上に人物が8人描かれ、しかも300文字あまりが書き込まれていたのを見て感動した陳さんはその後美術系の専門学校に進んだ。学校卒業後は台湾の中央銀行で、紙幣を印刷する際に用いる鋼板への彫刻を担当。暇な時にコインほどの大きさの鋼板に山水画を彫り込んだところ、同僚から大喝采を浴び、彫刻家の道を進む気持ちを強めたとのことである。
師匠もおらず、全て自分の手で自分を磨かなければならないと語る陳さん。道具も全てお手製のものだ。仕事が終わると工房にこもり、一心不乱に明け方まで彫り進めるのだという。まさに、好きこそものの上手なれだ。(提供/フライメディア)
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