小池・増田氏が激しいバトル、「自民党推薦」「都議会冒頭解散」など巡り=都知事選出馬4氏が共同記者会見

八牧浩行    2016年7月13日(水) 18時50分

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東京都知事選への出馬を表明した宇都宮元日弁連会長、小池元防衛相、ジャーナリストの鳥越氏、増田元総務相の4氏(写真左から順に)が、共同記者会見した。この中で小池氏と増田氏が「自民党推薦」の経緯などを巡り、さや当てする場面があった。

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2016年7月13日、東京都知事選(14日告示、31日投開票)への出馬を表明した小池百合子元防衛相、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏、増田寛也元総務相、宇都宮健児元日弁連会長の4氏が、日本記者クラブで共同会見した。この中で小池氏と増田氏が「自民党推薦」の経緯などを巡り、さや当てする場面があった。

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小池氏がまず「前回都知事選の際、自民党を飛び出して除名された舛添(要一)さんを連れてきてどうするんだ、補欠選挙があるので現役の議員はダメだという議論があった」と指摘、「どうして今回、(自民党は)私ではなかったのか。私は除名されていない現役の議員ですよ。増田さんは(この点)どのように考えられるのですか」と問いただした。

これに対し増田氏は「私が出馬したのは東京都の区市町村長と対話を積み上げた(要請された)結果だ」と反論。その上で小池氏が表明している「(知事に就任した場合)都議会冒頭に解散する」との考え方について「冒頭解散というのは各会派が混乱し、都政が遅滞する。選挙費用もかかり、混迷に終止符が打てなくなる。劇場型のような感じがある」と批判した。

これに対し小池氏は、「都知事議会との関係がこれほどクローズアップされたことはなかった。自民党都連会長代理なのに知らされなかったり、重要な会議に呼ばれなかったりしたこともあった。猪瀬(直樹)、舛添知事と続いてきたことが繰り返されるのではないか。声を上げないが同様の感覚を持っている人も多い」「都連のトップがブラックボックスの中で決めている。意思決定方法に問題があると考える」などと切り返した。

4候補のこのほかの発言要旨は次の通り。

 

<増田氏>

「混迷に終止符」を目標に掲げたい。区市町村長から東京都政は何をやっているのかという(叱咤の)声が届いている。子育てに力を注ぎ、8000人に達する待機児童の解消に努めたい。高齢者介護の問題も解決しなければならず、首都直下地震にもハードインフラとソフト対策両面で備えたい。アベノミクスは道半ば 地方創生とか1億総活躍社会を推進していきたい。

 

<小池氏>

「東京大改革」を目標に、五輪予算をチェックし、行財政改革や身を切る改革を推進したい。

女性も男性も障害者も生き生きと暮らせる子供を育てる 女性政策に関わってきた 経験を生かし、待機児童ゼロ、防災に備える「セーフシティ」、 成長して行く「スマートシティ」の3つを目標に掲げたい。

<鳥越氏>

日本人には今日より明日、悪くなるのではという将来への不安がある。この解消に努めたい。特に都の出生率は1.17と全国最低で象徴するものだ。私は「がん生還者」として 検診率を100%に高めたい。検診率は国際的に60〜70%なのに東京は30%しかない。生涯において2人に1人はがんになるが、がんは、早く見つけて早く治療すれば治る。そのような状況をつくるよう率先して取り組んで生きたい。安倍内閣は公約に乗せずに特定機密保護法、安保法制を成立させ、さらに憲法に手を付けようとしているが問題だ。原発依存をやめるべきである。

<宇都宮氏>

「困ったを希望に変える」社会を実現したい。待機児童ゼロを実現し、特別養護老人ホームに入れない高齢者なくす。非正規労働者をなくし、給付型奨学金を新設したい。アベノミクスは失敗した。富裕層や大企業を利す一方で、国民の生活は苦しくなっている。原発の再稼働・輸出に反対する。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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