Record China 2008年1月9日(水) 14時40分
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1月7日付の「新華ネット」はスポーツ選手の報酬などの実態について報道。選手たちの報酬は2006年現在、毎月平均約1万2000円で、国家の威信を背負って戦うにはあまりの薄給生活であることがわかった。写真は卓球の国家代表選手。
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2008年1月7日、「新華ネット」は中国スポーツ選手の実態を探るため、国家体育総局が2006年にまとめたアンケート結果について報道。それによると2006年7月現在、選手たちの報酬は毎月平均わずか777元(約1万2000円)で、国家の威信を背負って戦うにはあまりの薄給生活であることがわかった。この数字は、国家体育総局人事司の史康成(シー・カンチョン)司長が同日開かれた「2008年全国体育局長会議」の席上明らかにした。
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このアンケート実施後の2006年11月には、スポーツ選手の待遇を改善するため、国家体育総局などが「『報酬制度改革方案』の実施意見」を策定。これにより選手の成績手当を決める基準が緩められ、選手の報酬や特別ボーナスなどが引き上げられている。
当時の改定では、選手の基本手当が515元(約8200円)から670元(約1万円)、成績手当の最低額が(全国8位入賞まで)140元(約2200円)から340元(約5400円)にアップした。しかし、もともとがスポーツ選手の労苦に報いるにはスズメの涙といってもいいような額であり、待遇が大幅に改善されたとはいいがたい。五輪金メダリストの報酬は、それまでの755元(約1万2000円)から2000元(約3万2000円)に大幅に引き上げられたが、そのステータスから考えると十分な絶対額とはいえないだろう。
また、選手らは現役引退後の再就職も難しく、全国1万2000人の引退選手のうち6200人がいまだに国家手当に頼って生活し、その総額は約2.2億元(約35億円)に達するという。
中国でもサッカーやバスケットボールなど一部スポーツがプロ化し、高い報酬を得ている選手もいるが、まだほんの一握り。北京五輪を前にスポーツ選手を取り巻く厳しい現状が浮き彫りとなったのは皮肉だ。(翻訳・編集/NN)
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