韓国で相次ぐ乳児遺棄事件、窓から放り投げるケースも…=韓国ネット「世も末だ」「なぜ母親だけが苦しまなければならない?」

Record China    2016年7月21日(木) 23時50分

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20日、韓国で生まれたばかりの赤ちゃんが路上やごみ収集箱などに捨てられる事件が相次いで発生している。この報道に、韓国のネットユーザーがコメントを寄せた。資料写真。

2016年7月20日、韓国・聯合ニュースによると、韓国で生まれたばかりの赤ちゃんが路上やごみ収集箱などに捨てられる事件が相次いで発生している。

韓国警察庁によると、2011年以降、乳児遺棄事件が相次いで発生している。乳児遺棄事件の加害者の多くは10〜20代の未婚の母で、望まない妊娠や生活苦のために犯行に及んだことが分かっている。

昌原中部警察署は20日、ホテルで男の子を出産した後、トイレの天井に遺棄した29歳の女を検挙した。女は「過去に交際していた男性との間に産まれた赤ちゃんが泣かなかったため、死んだものと思いホテルに置いてきた」と話しているという。8日には済州島でも20代前半の女が、生まれたばかりの赤ちゃんを保育園の庭に遺棄し、逮捕された。女は未婚で、何の準備もできていない状態で出産したという。昨年12月には、「育てる意欲が出なかった」との理由で、自宅で出産した男の子をビニール袋に入れて近所のごみ収集箱に捨てた20代の未婚の女が江原道で逮捕された。

また、昨年6月には、20代の未婚の女が生まれたばかりの赤ちゃんを別荘の3階の窓から放り投げて殺害しようとした。ネット上で知り合った男性と性的関係を持ち、妊娠した事実を家族に知られることを恐れ、犯行に及んだ。赤ちゃんは空き地に積まれていたごみの上に落ち、幸い命は無事だったという。

このような乳児遺棄事件が相次いでいることについて、専門家らは「幼児を捨てる人を『異常だ』と考えがちだが、乳児遺棄を個人的な問題として片付けるのではなく、社会が積極的に介入し、制度的な対策を講じる必要がある」と指摘している。

檀国大学のチャン教授は、「赤ちゃんを捨てるという極端な選択をする人の多くは家族にさえ助けを求められない状況にある。第三者に助けを求めることができるコールセンターなどが必要だ」と指摘。「望まない妊娠で出産を控えた人は地域社会から援助を受けようと情報を探すことが多いため、国や社会機関が情報を積極的に提供していかなければならない」と強調した。

この報道に、韓国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せた。

「赤ちゃんをごみ箱に?恐ろしくて鳥肌が立つ!世も末だ」

「大学でも性教育の授業を行うべき。命は偉大で素晴らしいもの」

「望んでも子供を授かれない人もいるのに…」

「未婚の母はいても未婚の父はいない。責任を取らず、知らん顔する未婚の父はなぜ問題にならない?なぜ未婚の母だけが苦しまなければならないの?」

「生活が苦しいとか、そんなことは関係ない。子供を捨てる人は浅はかな人間だ。擁護する対象ではない」

「出産許可証を作り、資格のある人だけに与えるようにしよう」

「中絶を認めるべき。無理に産ませるのはよくない。計画なく産む方が、中絶よりもよっぽど悪い」

「子供ができず、20年も2人きりで暮らす私たち夫婦のところに来てほしかった。そうすれば幸せに育ててあげられたのに」(翻訳・編集/堂本

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