Record China 2008年1月12日(土) 10時8分
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商業開発であるにもかかわらず官民一体となった強制立ち退きが進められている。やり方は古典的ともいえる関係者、家族を巻き込んだ脅迫まがいの方法。どこの国でも泣くのはやはり庶民。写真は江蘇省で立ち退き後に自宅跡を見つめる市民。
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2008年1月10日、江西省豊城市で官民一体となった強制立ち退き騒動が繰り広げられている。立ち退きに協力しなかったため、停職を命じられたり、給料の支給を止められたりした人だけでなく、ナント!生活保障費の支給を止めると脅された人までいるという。「中国青年報」が伝えた。
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今回の立ち退きは、豊城市の5地区の開発プロジェクトに関連して行われており、そのうち4地区は商業開発プロジェクトであるにもかかわらず、副市長が立ち退きの総指揮を取り、対象者の家族、関係者を巻き込みながら強制的に進めているという。
具体例は次のとおり。
▽立ち退き対象者・李(リー)さん(仮名)の娘は、豊城市の公務員。しかし李さんが補償額の法外に低い立ち退き契約に同意しなかったため、この娘は停職処分を受け、現在家で李さんの仕事を手伝っているという。李さんは契約書にサインして巨額の損失を被るのもいやだが、娘の将来も心配だと泣いている。
▽定年前に要職に就いていた立ち退き対象者は「契約書にサインしなければ在職期間中のことを洗いざらい調べ上げる。それでもいいのか…」と脅されている。
▽現在無職で、生活保護を受けている立ち退き対象者は「同意しなければ最低生活保障費を止める」と言われている。
▽立ち退きの対象となっているビルの1階で商売を営む林(リン)さんは、ほとんど取り壊されたビルにただ1戸だけ残って強制立ち退きに反対している。店の周りには工事用の壁が張り巡らされ、すでに商売にはならない状況に追い込まれている。こんな林さんに提示された立ち退き料は1平方メートル当たり5600元(約8万4000円)、しかし近所の店舗の売値は、同2万元(約30万円)以上。林さんは「一生かかって手に入れたこの店が、こんな風に奪われるなんて。一家5人、店もろともここで死んでやる」と悲壮な決意をしているという。(翻訳・編集/HA)
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