人民網日本語版 2016年8月7日(日) 22時20分
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人気の韓国ドラマ「太陽の後裔」で展開されるラブストーリーをきっかけに、東アジア各国での韓国ドラマブームが再燃している。中国だけでも、放送が2月初めに始まって以来、動画視聴サイトで24億回以上視聴された。
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香港大学の宋耕准教授はこのほど、オーストラリアの東南アジアフォーラムサイトに「東南アジアの流行文化における男性の気質変化」と題する文章を発表した。これによると、人気の韓国ドラマ「太陽の末裔」で展開されるラブストーリーをきっかけに、東アジア各国での韓国ドラマブームが再燃している。中国だけでも、放送が2月初めに始まって以来、動画視聴サイトで24億回以上視聴された。参考消息が伝えた。
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ドラマに夢中になったのはほとんどが若い女性で、ソン・ジュンギ(宋仲基)扮するイケメンの主人公に骨抜きという。「太陽の後裔」にみられる「イケメンに恋する」パターンは、このところ流行している「東アジアの優男(原語:軟男)気質」を想い起させる。これは、欧米人にとっては、特に女性化した男性というイメージだ。このようなイメージは、主に「韓流」文化と日本のアニメ・漫画・電子ゲーム文化に由来し、広く伝わって、東アジアの多くの地域に住む若者たちに受け入れられ、グローバル企業の起業家のイメージを青写真とした世界で主流の「男性イメージ」に挑戦する存在となった。
東アジアの「優男」のイメージの根源は、中国の文人や韓国史に登場する文官など、東アジア文化で共通して伝えられている伝統的な儒家学者の気質にある。天才学者に共通したイメージといえば、痩せ型でひ弱、優雅でイケメンで、中世的な美しさを備えている。女性たちは、彼らが持つ豊かな知識と文才に惹かれるのだ。
東アジア男性のイメージが海外に広まった一つの顕著な例は、「オタク」文化の普及だ。日本のアニメ・漫画が海外に広まるにつれて、「オタク」という言葉も多文化に浸透し、新たな意味を持つようになった。中国都市部に住む青年たちの多くが次第に「自分はオタク」と自称した。日本にルーツがあるこの言葉は、一般的には「反社会的行為」と結びつきがちだが、「オタク」は他人に好ましく思われる男子の気質のひとつとなった。ネット上では、「いかにオタクを射止めるか」をテーマとした文章が数多く登場し、高校生とオタク教師との恋愛ストーリーまで登場するようになった。「オタク」というライフスタイルは、都市の青年たちが目指す一種の潮流にまでなったのだ。
オタク男性と比べ、「萌」という言葉は、日本の流行文化とより密接な関係がある。これは、若者の間で人気のある流行語となり、特にネットワークの世界で頻繁に使われる。「萌」の使用範囲は極めて広い。幼い子供が発する言葉から指導者の新しいヘアスタイルまで、すべてに「萌」が当てはまる。この言葉が男性の「かわいさ」を表現するときにますます多く使われるようになったことは注目に値する。ある男性について「萌」という時、通常は「(肯定的な意味で)やや女性っぽい」ことを表している。「宅男(オタク)」や「萌」などの言葉は、まず中国でブームとなり、その後東アジア諸国でも同じような傾向が生まれてきた。
東アジアの「優男」文化の「やさしさ」は、思いやりや配慮が行き届いた女性に対応するものだ。日本と韓国の「草食系男子」と中国の「暖男(心の温かい男性)」はいずれも、このようなきめ細やかな配慮ができる新しいタイプの男性の特徴を備えている。(提供/人民網日本語版・編集/KM)
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