人民網日本語版 2016年8月10日(水) 23時30分
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福原愛は、中国卓球チームのアイドルと呼ばれて久しい。日本代表のリーダーがどうして中国代表チームのアイドルとなったのだろうか?
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8月9日、リオ五輪卓球女子シングルス準々決勝が行われ、日本代表の実力選手である福原愛が4-0でシンガポールの馮天薇(フォン・ティエンウェイ)にストレートで勝ち、4強入りを果たした。準決勝は中国代表の李暁霞との対戦となる。福原はこの試合で実力を十分に発揮したといえるだろう。五輪女子シングルスではこれが自身初の4強入りとなった。中国新聞網が伝えた。
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リオ時間8月4日、国際卓球連盟はリオ五輪会場で試合の組み合わせ抽選会を行った。抽選会後の記者会見で福原愛が発言する際、マイクは彼女から離れた位置にあった。すると彼女の隣にいた張継科選手がすぐに自分のマイクを彼女の方に差し向けた。愛ちゃんを前にすると、あの張継科でもイメージが全く変わってしまうらしい。これまでの張継科のイメージと言えば、ワイルドが売りだったというのに!
またこの少し前にも、福原愛が練習場で中国卓球チームと一緒になり、親友の劉詩▲選手(▲は雨かんむりに文)を見かけると、劉選手にむかって太極拳のポーズをしてあいさつした。するとそばにいた中国女子卓球チームの孔令輝監督はすぐに中国のお菓子を取り出し、福原愛に差し出した。
孔監督が愛ちゃんをからかうのは、これが初めてではない。日本チームとモンゴルチームの試合で、福原愛が11対0のスコアで完封勝ちしたことがあった(卓球では完封勝ちしてはいけないという暗黙のルールがある)。彼女が取材を受けていると、孔監督がひょっこり現れ「11対0のスコアで勝ったそうだね。日本とモンゴルの両国関係に気をつけな」と言ってからかった。
福原愛は幼いころから中国で卓球の練習に参加し、2005年には遼寧女子卓球チームと正式に契約を交わし、王楠や郭躍といった実力選手と肩を並べ試合に参加していた。この期間中、王楠はずっと福原愛の相手をつとめ、ペアを組んでダブルスの試合にも参加していた。実力差があるため、福原は王楠の足をひっぱってしまうことを心配したが、王楠は福原の不安を解き、生活や仕事の面でも彼女をサポートした。このことに福原は大いに感激し、王楠を実の姉のように慕っている。2008年北京五輪が閉幕すると、王楠は結婚し、福原はそのブライズメイドをつとめた。
遼寧チームの所属期間中は王楠だけでなく、同い年の郭躍もたびたび愛ちゃんの世話をしていた。福原がすばらしいプレーを見せるたび、王楠は彼女の頭をなで、郭躍は彼女をハグしたという。
アテネ、北京、ロンドンに引き続き、リオ五輪は福原愛にとって4大会目のオリンピック出場となった。しかし王楠や郭躍、張怡寧といった選手たちはすでにオリンピックの戦いから身を引いている。
しかし、今大会に出場している中国代表チームの丁寧選手、李暁霞選手、劉詩▲選手(▲は雨かんむりに文)と福原愛もまた格別親しい。愛ちゃんが微博(ウェイボー)のアカウントを作成した初日に7人がフォロワーとなったが、その中にはこの三人が含まれている。
中央テレビ記者の李武軍は2011年に投稿した微博にこう書いている。「劉選手は福原愛と会うたびに背比べし、劉選手は自分の方が高いと言っているが、155センチの福原愛は『ほとんど変わらない。劉選手の靴下がぶ厚いのがその原因』と主張している」。
また第一シード選手である丁寧も福原愛をよく面倒みている。福原が初めて丁寧と対戦し、0-4で負けた時には、すぐに丁選手の元に行き、ノウハウの伝授を乞い、丁寧もまた福原のために試合上で犯したミスや改善点を分析してあげている。
そして福原は中国女子選手からだけでなく、男子選手からの人気も高い。福原愛が試合の際、ボールサインをお願いして書いてくれた選手は丁寧、劉詩▲(▲は雨かんむりに文)、張継科、許●(●は日へんに斤)、樊振東、馬龍といった超有名選手たち。この7個のピンポン球を集めたなら、ドラゴンボールのシェンロンも召還できるかもしれない。
あるネットユーザーは「日中友好の架け橋として、福原愛に大いに期待している」としているが、実際2005年に、福原は駐中日本大使館で当時の駐日中国大使である王毅氏を訪問している。王楠、張怡寧に始まり、現在では丁寧と、中国女子卓球チームのリーダーはすでに何人もかわっているが、中国が国の威信をかけて金メダルを獲得する目標が変わらないように、中国選手たちの福原愛への愛もまったく変わっていないのだ。(提供/人民網日本語版・編集YK)
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