拡大
1月19日、米国デトロイトで開催中の「北米国際自動車ショー」は一般公開日を迎えた。中国メーカーは過去最多の5社が参加したが、メイン会場にブースを獲得できず、中国車の評価も今ひとつ。写真はダイムラー社の展示。
(1 / 2 枚)
2008年1月19日、国際先駆導報の報道によると、米国デトロイトで開催中の「北米国際自動車ショー」は一般公開日を迎えた。2006年、07年の中国メーカーの参加はいずれも1社にとどまったが、今年は5社が中国車を国際市場に売り込もうと鼻息も荒く参加した。
【その他の写真】
2006年に出展した吉利汽車は翌07年には不参加。割り当てられた会場がメイン展示会場ではない地下フロアだったことに不満だったためだという。07年に入れ替わるように参加した長豊汽車集団は出展によりそれなりの宣伝効果を収め、これを見た吉利汽車は今年カムバック。その2社にBYD、中米合作汽車有限公司、李氏光明汽車設計有限公司も加わり、中国メーカーとしては史上最多となる5社が出展した。しかし、割り当てられた会場はやはりいずれも地下フロア。米紙「ワシントンポスト」は「宴席で子供席を割り当てられたようなもの」と皮肉った。
いまや世界の大国となり、自動車製造でも潜在的な成長力を持つ中国メーカーの参加は海外メディアの注目を集め、取材も殺到している。しかし、肝心の自動車の品質については評判があまり芳しくない。一般客からは「造りが雑」「塗装がいい加減」など技術力の低さが率直に指摘されている。クライスラー社のリチャード周副総裁は「北米進出にかける中国メーカーの熱意は理解するが、品質面の低さから撤退することにでもなればブランドイメージかえって大きく損なう」と指摘。品質を確保した上で生産を拡大させるべきと助言している。(翻訳・編集/KT)
ピックアップ
この記事のコメントを見る