フライメディア 2016年9月16日(金) 1時20分
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今年は申年、上海京劇院が総力をあげて京劇版西遊記「孫悟空」の特別演目を上演している。孫悟空の演目はシリーズもので、全4回公演。すでに1月、5月に上演されており、今回シリーズ第3弾「真贋の二人悟空」が9月3日、4日の2日間歴史ある逸夫舞台にて上演された。
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今年は申年、上海京劇院が総力をあげて京劇版西遊記「孫悟空」の特別演目を上演している。孫悟空の演目はシリーズもので、全4回公演。すでに1月、5月に上演されており、今回シリーズ第3弾「真贋の二人悟空(原題:真假美猴王)」が9月3日、4日の2日間歴史ある逸夫舞台にて上演された。
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「孫悟空」は国籍を問わず愛されるキャラクター、928ある客席は連日満席で、「孫悟空」という演目の人気の高さがうかがえた。日頃は年配者の多い客席だが、連日とも客層は老若男女幅広く、到るところから子どもたちの楽しそうな声も聞こえた。
9月の公演の見どころは、天竺に向かう三蔵法師の一行に偽物が現れるところで、2組8名が揃うと、舞台が小さく見えるその迫力に客席からも大歓声が起こった。また天界や冥界で大立ち回りをしても見分けがつかない孫悟空にハラハラドキドキ。最後まで目の離せない見応えのある舞台に、カーテンコールでは拍手が鳴り止まなかった。
主演の嚴慶谷さんは京劇の丑役(道化役)を専門とする国家一級俳優。日本に留学し、能や狂言を研究した経験を持ち、日本語も堪能。上海では日本人を中心とする後援会もあり、国際交流にも積極的に取り組んでいる。今回の公演では主役を演じながら脚本も手がけ、伝統的な京劇を分かりやすく、楽しく見てもらえるようにと現代風のアレンジを加え、新しい京劇版の孫悟空を編み出した。
「京劇という伝統文化を今の若者にもっと見てほしい」と伝統文化離れを危惧する嚴さんは、原則として「机ひとつと椅子ふたつ」で全ての場面を表現すると言われる京劇の伝統に、あえて豪華なセットや幻想的な舞台演出を用いて若者や初心者など幅広く楽しめるように工夫した。(提供:フライメディア)
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