＜調査結果＞7割近くが「医者に“袖の下”を渡したことがある」―中国

2008年1月30日、中国共産党機関紙・人民日報が発行する健康雑誌「生命時報」が大手ポータルサイト・捜狐ネット（SOHU）と共同で「医者への“袖の下”」に関する調査結果を発表した。

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有効回答1739人のうち、66．19％が「医者に“袖の下”を渡したことがある」、12．48％が「親戚や友人が渡したことがある」と回答した。また「今まで最も高額な“袖の下”は？」という質問では「500元〜1000元（約7500円〜約1万5000円）」が34．19％で最も多く、「1000元（約1万5000円）以上」も26．45％に上った。

「“袖の下”を渡す理由は？」という質問では64．52％が「“袖の下”を渡すと医者の態度が全然違う」、21．07％が「他の人がみんな渡しているから」と回答。「“袖の下”に対する見方」については50．96％が「良くない習慣」とした一方で、49．04％が「きちんと診察してもらえれば、医者は“袖の下”を受け取って良い」と答えた。

中国の医療機関では長い間「暗黙の了解」とされてきた“袖の下”。その原因について北京・天壇医院の王擁軍（ワン・ヨンジュン）副院長は「中国では最新設備の数に限りがあるため、こうした習慣を生んでしまった」と述べ、北京朝陽区衛生局の丁暁燕（ディン・シァオイエン）主任も「海外と比べて中国の医者は報酬が低すぎるのが一因」と指摘した。（翻訳・編集/NN）