日本アニメファン歓喜、1カ月で映画3作品が封切り、日本の競争力向上を指摘する声も―中国

人民網日本語版    2016年11月29日(火) 21時40分

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中国の日本アニメファンはここ1カ月、うれしい日々を過ごしている。「ONE PIECE FILM GOLD」が今月11日に、「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」が25日に封切られ、さらに「君の名は。」が12月2日に封切られる計画だ。

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中国の日本アニメファンはここ1カ月、うれしい日々を過ごしている。「ONE PIECE FILM GOLD」が今月11日に、「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」が25日に封切られ、さらに「君の名は。」が12月2日に封切られる計画で、1カ月の間に、日本のアニメーション映画3作品が中国公開を次々に迎えたのだ。これら日本を代表するアニメは、興行収入も好調だ。例えば、「ONE PIECE FILM GOLD」の公開初日の興行収入は、2435万元(約3億9千万円)と、中国における日本映画のオープニング記録を塗り替えた。業界関係者は、今年中国で公開された日本のアニメーション映画の興行収入は、計5億元(約80億円)を軽く超えると見込んでいる。北京日報が伝えた。

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「中国初公開」を売り文句に人気を獲得する日本のアニメーション映画

11月に入り、中国の映画館は「日本アニメ」一色になっている。映画市場の関係者は、これら日本のアニメーション映画には、80後(1980年代)、90後(90年代生まれ)、00後(2000年代生まれ)が子供のころに見た日本アニメの代表作という共通点があると分析している。そして、その多くが「中国初公開」をうたい文句にして、ファンたちを効果的に呼び込んでいる。

アニメーション映画ばかりが封切られている理由について、映画評論家・韓浩月氏は、「実写版映画や現実をテーマにした映画が現在、伸び悩んでいることと無関係でない」とし、「世界の映画ファンの映画に対する考え方には大きな変化が起きている。文化や思想に傾倒していたのが、単純な娯楽へと傾倒するようになっている。また、映画にはいろんな感情が盛り込まれるようになっている。例えば、懐かしさを感じさせ、子供の頃の思い出を呼び起こしてくれるのがアニメーション映画」と分析している。

世界における競争力が向上していく日本アニメ

中国国産のアニメーション映画は子供だけが楽しめる内容で、それがずっと非難の的ともなってきた。映画館では、子供が映画を見て、保護者はいびきをかいて寝ているというのも珍しくない。中国映画協会の饒曙光・秘書長は、「中国国産アニメーション映画は、子供だけでなく、どんな年齢層でも楽しめる内容にしなければならない。『懐かしさ』をテーマにし、80後、90後、00後など、映画市場の主力を呼び込むことができる日本のアニメーション映画の経験は参考に値する。そして、その製作力を生かして好評を獲得し、テーマを選ぶ段階で『全ての年齢層』を考慮している」と分析している。

饒秘書長は、「日本のアニメも積極的に市場のニーズに合わせている。これまで、名探偵コナンは、ハラハラしたりドキドキしたりするストーリーがメインだったのに対して、『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』は、推理的な要素よりアクションが強調され、各シーンもレベルアップしている。息をのむような対決シーンやリアルでドキドキの銃撃戦が展開される。これまでの劇場版では、ハリウッド大作を彷彿させるアクションシーンは一切なかった。しかし、今回の作品では、ハリウッド級のアクションシーンと冴えわたる推理が一体となり、全体的なイメージチェンジとなっている。これにより、日本のアニメーション映画の世界における競争力は向上している」と評価している。(提供/人民網日本語版・編集KN)

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