2016年12月15日、韓国・国民日報などによると、韓国で「高速道路休憩所」と呼ばれるサービスエリア・パーキングエリアのすべてのトイレから、韓国のトイレに付き物のごみ箱が姿を消すことになりそうだ。

韓国道路公社は15日、全国の高速道路休憩所で、トイレ個室のごみ箱撤去運動を23日まで一斉に実施すると明らかにした。韓国ではトイレで用を足した後にトイレットペーパーを便器に流さず横のごみ箱に捨てるのが一般的だったが、これが不衛生だとして都市部の公衆トイレなどではごみ箱撤去の動きが広がっている。道路公社もすでに高速休憩所のトイレの排水管を新調するなどして、一部ごみ箱の撤去を始めていた。

公社関係者によると、利用者に「紙はごみ箱へ」との認識が根強くあるためか、ごみ箱のない個室では床に使用済みの紙が捨てられるなど、ごみ箱撤去前よりむしろ衛生面での問題が大きくなった例もあったという。しかし関係者は、「最初は不便も予想されるが、定着すれば、18年の平昌冬季五輪を前にして、高速道路休憩所のトイレが外国人たちに韓国を知らしめる文化コンテンツの役割をしてくれるだろう」と期待を語った。

これについて韓国のネットユーザーがさまざまなコメントを寄せているが、全面撤去の方針には賛否が分かれているようだ。

「当然なくすべき。いまだに学校の寄宿舎のトイレにはごみ箱が置いてある場合が多い。こういうことこそが未開なんだ。健康にも良くないし、全国的に広めてごみ箱をなくそう」

「ペーパーを何十回転もぐるぐる巻き取って拭いて、それを便器に捨てるやつがいるからしょっちゅうトイレが詰まるんだよ」

「子どものおむつはどうしたらいいのかしら？」

「便器にウエットティッシュや生理用ナプキンを捨てる自分勝手な人たちもいる」

「必ず便器に捨てましょうと言ったところで、システムは大丈夫なの？排水管とかトイレットペーパーの材質とか…とにかくこの国は何一つ信用できない」

「みんな詰まってみないと正気にならない」

「ごみ箱なんてあってもなくてもとにかく汚くてトイレを使えない。公衆マナー0点の国で何を期待してるの？」

「そんなことしたら、そこらじゅうごみだらけになりそう」

「女性はストッキングやナプキンを便器にそのまま捨てることになって、1日で詰まるね」（翻訳・編集/吉金）