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民間で長く愛されながら、時代の流れに呑まれ、次第に消えてゆくアメ細工。煮溶かした麦芽糖からさじ1本でさまざまな図案を描き出すその技術は、芸術と呼んでもよいほどの精緻さ。2月18日、人民網がレポート。
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2008年2月18日、人民網は民間で長く愛されながら、時代の流れに呑まれ、次第に消えつつある「糖画(アメ細工)」についてレポートした。
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「糖画(アメ細工)」を18年間作り続けている呉寿富(ウー・ショウフー)さん。麦芽糖を琥珀色になるまで鍋でグツグツと煮立て、さじを筆に、アメを絵の具に見立てて、大理石のプレートの上に干支や歴史上の人物を鮮やかな手つきで描いていく。客がルーレットを回し、針が指し示した図案を描くというのが、昔からのルールだ。
アメを自在に操るために重要なのは、アメの温度を把握することだと呉さんは言う。たちまちのうちに冷えて固まってしまう麦芽糖は、書き損じを許さない。気持ちを集中して、一気に描き切ることが要求される。
経済発展と共に、かつての路傍ではしばしば見られたアメ細工の出店も次第に見られなくなってきてしまったが、どんなに時代が変わっても、決して消えてほしくない“庶民の芸術”のひとつである。(翻訳・編集/愛玉)
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