「中国と対立したくない」=バルセロナが新疆綿騒動のH&Mとのスポンサー契約を断念―中国メディア

Record China    2021年7月20日(火) 14時50分

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中国メディアの観察者網は20日、サッカースペイン1部リーグの強豪FCバルセロナがスウェーデンのファッションブランド・H&Mとのスポンサー契約をあきらめたと報じた。写真はバルセロナスポーツクラブ。

中国メディアの観察者網は20日、サッカースペイン1部リーグの強豪FCバルセロナがスウェーデンのファッションブランド・H&Mとのスポンサー契約をあきらめたと報じた。

スペインの現地メディア「diari ARA」は19日、「バルセロナはこれまでH&Mとのカジュアルウエアにおけるスポンサー契約について深い交渉をしていたが、H&Mの新疆綿使用拒否事件を受け、中国と対立したくないことを理由に交渉を中止した」と伝えた。

EFE通信はその後、バルセロナの関係者の話として「クラブ担当者と香港事務所からの注意喚起を受け、交渉中止を決定した。すべてのプロセスは透明だ」と報じた。

米ESPNはバルセロナが近く、H&Mの2倍以上のスポンサー費を拠出できるスマートフォンメーカー・OPPO(オッポ)など中国企業2社との契約更新を考慮しなければならないと報じている。バルセロナは2019年7月にOPPOと3年間の契約を結んでいるほか、太平生命保険会社とは昨年2月に中国で唯一の公式保険パートナーとなり、契約は2022-23シーズンまでとなっている。

記事は、「バルセロナは以前からアジア市場を重視する姿勢を見せている」とし、アジア太平洋地域を統括するジョルディ・カンプス(Jordi Camps)氏が19年に「バルセロナはアジアに1億900万人のファンを持っている。これは世界のファンの37%に当たるが、中国は間違いなくこの中でも重要なエリアの一つ」と述べていたことに言及。「中国と対立したくないというのは、中国市場を失いたくないという遠回しの表現なのかもしれない」と伝えた。

中国のネットユーザーからは「バルセロナが中国市場から離れることは死を意味する」「賢い選択だ。バルセロナが本当に中国や中国のファンを尊重しているかは別にして、良し悪しをしっかり判断できるクラブだ。中国のファンが減ることはないだろう」「やはり経済力がものをいう」「バルセロナは(今回)空気を読んだが、また圧力をかけられて方針転換するのではないか?」といった声のほか、「ビジネスだよ、ビジネス」「バルセロナは今年金欠だからな。小さいことで損失を大きくしたくないだけだろう」などの声が上がっている。(翻訳・編集/北田

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