2008年2月22日、陝西省林業庁は絶滅危惧種の野生の「華南トラ」を撮影したとする写真の真贋について、国家公安部物証鑑定センターと国家司法部鑑定センターに鑑定を依頼したが、いずれからも拒否された。天津市のニュースサイト「北方網」が伝えた。

【その他の写真】

国家林業部職員の話として、前日の21日に国家機関の写真鑑定拒否のニュースが報じられたが、公安部物証鑑定センターは拒否の理由について「公安、検察および法的機関からの依頼による刑事事件の鑑定」のみを行なっており、「税金の無駄使いはしたくない」と同紙に説明。また司法部鑑定センターは「人間の鑑定はするが動物の鑑定はしない」と話した。

以前に中国のポータルサイトから鑑定を頼まれ、「華南トラ写真と『年画虎（寅年の正月に飾るトラの絵）』は同じ」との結果を発表した華夏物証鑑定センターは、陝西省林業庁と電話での話し合いは行ったが、正式な鑑定依頼は受けていないという。だが同センターは、再度鑑定を行っても当初の結果が覆ることはないと断言している。（翻訳・編集/本郷）