2008年2月23日の「斉魯晩報」によると、女性タクシー運転手が強盗に襲われる事件が発生したが、女性は闇雲に反撃することなく、機転を利かし冷静に対処し、警察官と協力して強盗を取り押さえていたことが分かった。

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しかし、今月5日には、女性タクシー運転手を誘拐し殺害した罪に問われている任潤閣（レン・ルンガー）被告が、裁判所の1審判決で死刑を言い渡されたばかり。この事件から得るべき教訓は、女性や子供など犯罪弱者が危険に遭遇した際には、無理に抵抗せず、積極的に自分の身を守らねばならない、ということだ。

被告の任（現在29歳）は天津市の出身。06年10月15日、河北省滄州（そうしゅう）で女性タクシー運転手を襲い、金品を奪ったうえで殺害した。翌07年7月、任は天津市内で再び事件を起こす。事件当日の午前9時半、客を装って魏（ウェイ）さんが運転するタクシーに乗り込むと、凶器で魏さんを脅迫しある村へと誘導。その後、車を人気のない草むらに止めさせると性的暴行を加えた。

突然事件に巻き込まれた魏さんだったが、命を守ることを優先し、無理に暴れるなどの抵抗はしなかった。その後も冷静に対処し、犯人から家族に電話をかける了承を得ると、電話を切らず現場の位置が特定できるように犯人との会話を続けて、警察の救助を待った。

裁判官はこう語る。「女性や子供など弱い立場の人たちは、犯罪に巻き込まれた時は自分の身を守る勇気を持つことが大切。無理に抵抗せず自分の命を守ることが最優先だ」。（翻訳・編集/下妻）