幼少時に「死に至らないがん」を患った男性、努力を重ね名門大に合格―中国

人民網日本語版    2017年1月17日(火) 19時10分

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清華大学微信(Wechat)公式アカウントでこのほど、雲南出身の男子学生を取り上げた文章が掲載され、このポジティブで強い心の持ち主を多くの人々が称賛した。

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清華大学微信(Wechat)公式アカウントでこのほど、雲南出身の男子学生・矣暁●(さんずいに元)さんを取り上げた文章が掲載され、このポジティブで強い心の持ち主を多くの人々が称賛した。雲南網が伝えた。

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雲南省玉渓出身の矣さんは、6歳のときに突然発病、彼自身と家族の生活が一変した。病名はリューマチ性関節炎、身体中の関節がだんだんと蝕まれていく病気で、治療方法はなく、中国医学界では「死に至らないがん」と呼ばれている。入院して2カ月間治療を続け、幸いにも命を失わなかったが、もう2度と自分の足で立ち上がることはかなわず、車椅子での一生が続くことになった。

車椅子に座っていることしかできなかったが、決してあきらめなかった。関節の痛みを理由に学習を中断することはなく、たゆまぬ努力と頑張りで学び続け、優秀な成績で玉渓一中に入学。2012年度中国大学統一入学試験(通称「高考」)では、679点という高得点で、雲南省理数科第16位の成績を残し、清華大学コンピュータ学部に見事合格した。

清華大学に入学した時点で、車椅子生活は10年目に突入していた。長年の病気による苦難で、全身の十数カ所の関節はすべて破壊、あるいはひどく変形していた。自分で立つことはおろか、振り向く・手を挙げる・腰をかがめるなどの動作もほとんどできなかった。入学当初、コンピューターに関する基礎知識に乏しいうえ、手の指を動かすことが難しかったため、タイピングの練習に毎日2時間を費やす必要があったという。

大学学部時代の学業成績、科学研究実績、各種活動実績が非常に優秀だったことから、清華大学コンピューター学部人工知能(AI)研究所に推薦入学が許され、AI関連研究に携わることになった。

矣さんは2015年校友奨学金授与大会で、「僕はとても幸運だ。なぜなら、読むことや両手でプログラムコードの編纂ができるからだ。この世界には、僕よりもっと身体が不自由な人が大勢いる。僕は今後も、コンピューターの関連研究を続けていきたい。特定話者認識、文字識別、入力法などの分野で、身体の不自由な人がより便利に使えるツールを開発したい」と今後の抱負を語った。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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