中国に「爆竹の季節」到来=当局調べで3割が不合格品、「異常な爆発」の危険も―中国メディア

Record China    2018年2月7日(水) 1時50分

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中国中央テレビ系ニュースサイトの中視網は5日、中央政府が2017年に実施した調査では爆竹や花火の不合格品が約3割に上ったとして、注意を呼び掛ける記事を発表した。写真は爆竹を鳴らす中国人。

中国中央電視台(中国中央テレビ)系ニュースサイトの中視網は5日、中央政府が2017年に実施した調査では爆竹や花火の不合格品が約3割に上ったとして、注意を呼びかける記事を発表した。

中国人は旧暦の年越し(春節)の際、盛んに爆竹を鳴らしたり花火を打ち上げたりする。都市部では規制があるが、盛大に鳴り響く爆竹の音などに接しないと、新たな年を迎える気分になかなかなれないという人も多い。例年、この「爆竹の季節」は、事故や火災が増加する時期でもある。

中視網によると、国家質量監督検験検疫総局(国家品質監督検査検疫総局)が実施した花火爆竹製品品質サンプル調査によると、調査した製品の合格率は73%にとどまった。

不合格の理由としてはまず、導火線の問題がある。花火・爆竹類に関する国家基準は、導火線について燃焼速度の遅い点火用の安全導火線と通常の導火線を組み合わせることを求めている。

しかし、安全導火線がなかったり、安全導火線から通常の導火線への接続がしっかりしていない製品があった。安全導火線に点火しても火が立ち切れてしまった場合、改めて無理に点火しようとすると、爆竹や花火本体に急に火がついて危険な状況になると考えられる。

国家標準は、爆竹の場合は導火線に点火してから本体が爆発するまで3−8秒、大きな四角い箱に花火本体の円筒を複数仕込んだ「組合煙花(組み合わせ花火)」と呼ばれる花火は5−8秒の時間に設定することを求めているが、サンプル調査では、最短で1秒、最長で14秒という製品が見つかった。

組み合わせ花火では、花火の筒と筒の間の隔壁の厚さが基準を満たさないものがあった。また、打ち上げた花火が十分な高度に達しないうちに爆発する製品もあった。

中視網は「このような花火は絶対に買ってはいけない」として、注意を呼び掛けた。

中国の多くの都市では現在、安全確保のため花火や爆竹の使用の禁止区域が設けられている。2009年には北京で、規則に違反して花火を打ち上げたことで、中央電視台文化センタービルが全焼する火災が発生した。

花火や爆竹については、子どもがマンホールの隙間から投下したため、汚水溜めで発生していたメタンガスに引火して爆発する事故も発生している。1月25日には重慶市で、マンホールへの爆竹投げ込みにより子ども3人が負傷する事故が発生した。

爆竹や花火の生産現場での事故も発生している。2月3日には湖南省常徳市の花火工場が、5日には江西省萍郷市の花火工場が爆発した。湖南省の爆発事故では1人が死亡、2人が行方不明、江西省の事故では1人が死亡、多数が負傷との報道がある。

最近では、春節に際して多くの人が花火や爆竹を使用することが大気汚染の一因になっているとする意見も多くなった(翻訳・編集/如月隼人

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