Record China 2020年12月29日(火) 6時0分
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中国のサイトにこのほど、「中国の成人男性は日本人より背が低いのか?」と題する記事が掲載された。写真は軍事訓練に参加する中国の大学生。
18~44歳の中国人男性の平均身長は169.7センチとのデータが公表されたことを受け、中国のサイトにこのほど、「中国の成人男性は日本人より背が低いのか?」と題する記事が掲載された。以下はその概要。
18~44歳の中国人男性の平均身長は169.7センチ、女性は158センチとのデータが公表された。多くのネットユーザーがSNS上で「自分は国家の足を引っ張っていなかった」などと自身の身長を報告すると同時に、長い間話題になってきた日本人、韓国人との比較に言及。「東アジア3カ国の中で最も背が高いのは韓国人。中国人は2番目で日本人は3番目」との基本的判断をしている人が多いようだが、近年は中国人も日本人も非常に謙遜していて互いに「相手の方が身長が高い」と考えている。
では、中国で公表された最新のデータに基づいて日韓と比べると、われわれの身長はどうなのだろうか。平均身長というこの問題は異なる機関、異なる年齢層、異なるサンプリング基準がもたらした結果である可能性があり、数値に大きな開きはなくても順位が異なることが考えられる。日韓の同じ時期、同じ年齢層についてのデータが見つからなかったため、米シンクタンクの今年の統計を参照してみよう。
それによると、中国の男性の平均身長は169.5センチ、女性は158センチでこのほど発表されたデータとほぼ一致している。一方、日本は男性が172センチ、女性は158センチ、韓国は男性が170.7センチ、女性は157.4センチだ。直感的に分析すれば「韓国、中国、日本の順」という見方は正確とは言えず、逆に中国人が近年考える「日本人の方が背が高い」という説が現実により近い。もちろん、一機関の結果だけで「中国の男性は日本の男性より背が低い」と結論付けるのは客観性、説得力に欠ける。客観的な現実として認めざるを得ないのは、身長研究分野の参考データにおいてわが国には不足があるという点だ。
ただ、今回の発表では5年前に比べ男性の平均身長が1.2センチ、女性の平均身長が0.8センチ伸びたこと、6~17歳については男子が1.6センチ、女子が1センチ伸びたことが示されており、「中国人の平均身長は持続的に伸びている」との簡単な結論を出すことはできる。つまり、今回発表された男女の平均身長は「有史以来最も高い、成人男女の平均身長」と理解して差し支えない。
オランダのデータベースによると、19世紀初頭、中国の男性の平均身長は約165センチだった。当時の日本人は155センチで、第2次世界大戦が終わった1945年は160センチ前後だ。戦後、日本人の平均身長は経済の急成長とともに大幅な伸びを示し、現在では若者の平均身長が以前より低くなるケースも見られるが、中国の若者は「伸び」を維持している。
英医学誌ランセットで先月、中国の19歳の平均身長は男性175.7センチ、女性163.5センチで、いずれも韓国(男性175.5センチ、女性163.2センチ)を抜いて東アジア1位となったとの最新研究が発表された。日本は男性が172.2センチ、女性が158.5センチだ。また、この論文によると、中国の19歳男性の平均身長は過去35年間で8センチ伸び、伸び幅は200カ国・地域中トップ。中国の19歳女性も6センチ伸び、世界3位となっている。現在、中国の成人男性の平均身長は日本人よりやや低いが、このペースを考えると将来、再び日本人を抜くことになるだろう。(翻訳・編集/野谷)
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