<両会>上海の新トップが失言!?「上海閥のボス」江氏の面子は?―中国

Record China    2008年3月12日(水) 11時35分

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9日、開催中の「両会」(全国人民代表大会と政治協商会議)に、上海市党委書記に選出されたばかりの兪正声氏が出席しているが、先日驚くべき「失言」をしたという。写真は人民大会堂上海ホールに集まる上海代表団。

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2008年3月9日、開催中の「両会」(全国人民代表大会と政治協商会議)に、昨年10月の党大会で上海市党委書記に選出されたばかりの兪正声氏が出席しているが、先日驚くべき「失言」をしたことが香港の時事週刊誌「亜洲週刊」(電子版)で報じられた。

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この「失言」は、湖北省から赴任したばかりの兪氏が、古い住宅街を視察した際のこと。そこで兪氏は、窓のない真っ暗な小屋のような家を目にする。狭い空間には大家族がひしめき、雨漏りのせいで湿気もひどい。先進国並みの大都市である上海にこんな生活が存在するとは。驚いた兪氏はこの様子を「暗無天日」、「水深火熱」と表現し、「こんな格差は一刻も早く解決するべき」と述べた。

ところがこの言葉、実は1949年に中華人民共和国が人民を“解放”する前の「正義も道理もない暗黒社会=暗無天日」という状態を表し、人々は「塗炭の苦しみの生活=水深火熱」であったという風に使われるもの。上海といえばいまだ絶大な影響力を持つ江沢民前国家主席の「面子」ともいうべき「作品」だが、半ばそれにケチをつけたとも取れる発言をしてしまった。

メディアも先の模様を報道する際、さすがにこの言葉は引用できなかったようだが、開催中の「両会」では、なんと上海代表団メンバーの「常用語」になっているという。あくまでも「格差社会を解消する」という意味で用いられたものとして、お咎めには至らなかったのか?(翻訳・編集/NN)

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