2008年3月20日、20日付証券時報によると、中国人民銀行（中央銀行）はこのほど発表した07年度の「国際金融市場報告」の中で、外資系企業に対する中国国内での株式発行許可を検討する余地があるとの意見をまとめた。外資の国内株式市場への上場を許可すれば、海外株式市場との連動性を高め、国内市場の水準を向上させることが可能という。

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中国では、人民元の経常取引の自由化が96年に条件付きで認められたが、資本取引は自由化されていない。報告によると、政府は今後、資本取引の完全自由化に向け、制限を徐々に撤廃していく方針だ。

報告ではまた、国内の金融機関の海外進出をさらに奨励すべきだとの意見も掲載。海外での支店や合弁会社設立を通じて、海外の成熟した管理経験を学べば、中国の金融分野の国際競争力向上につながるとしている。

報告によると、政府は近く、国内企業が海外投資を行う際に用意する外貨資金に関し、その調達方法の審査を撤廃する。（翻訳・編集/HI）