<写真特集>命が形を変えて存在し続ける場所―台湾の種子博物館

KiKi Wang    2017年3月11日(土) 15時40分

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台湾南部に位置する台南市に、夫婦が運営する「種子博物館」がある。

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台湾南部に位置する台南市に、夫婦が運営する「種子博物館」がある。現地出身のカメラマン、KiKi Wangが写真と文章で紹介する。

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台南のとある路地で、1組の夫婦が種子の収集、研究を行っている。敷地内には保存のため乾燥させた種子がたくさんつるされていて、見学者は種子が持つ生命力や子孫の残し方についての案内を聞くことができる。インテリアなどに加工された花や果実には新たな命が―。半透明の屋根を通して降り注ぐ陽光に照らされる種子たちは、この空間に漂う「生命の意味」をより特別なものへと変える。

見学中に吹いた一陣の風に、オーナーは「木が低い声で何か訴えている」とほほ笑んだ。ここはとても珍しい空間、1つの生命が終わった後に別の形で存在し続けることができる種子博物館なのだ。(文章:KiKi Wang/翻訳・編集:野谷

●KiKi Wang

台湾台南市出身。1980年生まれ。写真と文字で日常のささやかな出来事を記録することが趣味。

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