フライメディア 2017年4月10日(月) 23時0分
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上海の人気観光地の一つである新天地に出現した巨大なロックバランシングが地元で話題となった。
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上海の人気観光地の一つである新天地に出現した巨大なロックバランシングが地元で話題となった。展示されているロックバランシングは、自動車ブランド「シボレー(Chevrolet)」とのコラボで、大小ふぞろいの10個程度の石の上に6代目のシボレーカマロ(Chevrolet Camaro)RSがのっている。
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このロックバランシングとは、ワイヤーや接着剤などを一切使わず、自然にある石を重力のみの絶妙なバランスだけで積み上げてつくり出すアートで、重力接着((Gravity Glue)とも「重力バランスアート」とも呼ばれている。
カナダのマイケル・グラブ(Michael Grab)氏がロックバランシング界の第一人者として世界的にも有名で、彼の作品はネットやメディアを通じて広く紹介されている。日本でも近年テレビやネットで話題になっているので、知っている人も多いと思うが、ここ数年中国でもジワジワと知名度が上がっている。
実は、この新天地のロックバランシングもマイケル氏が手がけたアート作品だ。一見すると、接着剤などを使って固定しているかと思える安定感のあるオブジェだが、実際は石の重心を見抜き、絶妙なバランス感だけで積み上げられている。そして頂上にあるのは重量約1.5tある1台の高級車。重力バランスだけで支えているのだから、まさに神業としか思えない驚異の芸術である。
展示会場には、このロックバランシングを体験できるイベントもあり、立ち寄る観光客も挑戦者と一緒に息をこらして見守るが、その挑戦はなかなか上手くいかない。積み重ねていく過程は、その一つ一つが心を落ち着かせないとできない作業であることから、海外では石を積む時の集中力が「瞑想」にも似ていると言われる。
今回の展示は、高級車のプロモーションの一環であるが、あまりにも奇跡すぎる「驚異のバランス」が目立ち、視線はどうしても積み重なる石へと向いてしまう。(提供/フライメディア)
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