<中華経済>人民元、1米ドル6元台に、当局が元高容認姿勢か―中国

Record China    2008年4月11日(金) 12時17分

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10日、上海外国為替市場で人民元の対米ドル相場は現地時間17時30分現在の終値で1米ドル6.9915元をつけ、05年7月の切り上げ後初めて6元台に突入した。

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2008年4月11日、10日付香港・経済通によると、10日の上海外国為替市場で人民元の対米ドル相場は現地時間17時30分現在の終値で1米ドル6.9915元をつけ、05年7月の切り上げ後初めて6元台に突入した。

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中国人民銀行(中央銀行)が同日朝に発表した取引の仲値となる基準値も1米ドル6.9920元と、6元の大台を突破。10日付新浪網は、「通貨当局が元高容認の姿勢を示していることの表れだ」とする専門家の見方を掲載した。

中国社会科学院中国経済評価センターの劉●輝主任によると、07年の切り上げ以降、人民元の対米ドル相場は緩やかに上昇してきたが、1米ドル7.5元台までは米ドル安による受動的な上昇の色合いが濃かった。しかし07年10月以降は上昇ペースが明らかに加速した。中国国内では07年末からインフレ懸念が高まっており、当局は元上昇を容認することで、国内の過剰流動性を緩和させ、インフレ抑制につなげたい考えとみられる。(●は火偏に日+立)

ただ元高が進めば、中国の経済成長を支える輸出産業の落ち込みは必至との声も聞かれる。中国の輸出の柱とされる繊維産業は、元高に加え、人件費上昇などが響いて収益力が急速に低下している。靴メーカーが多く集まる広東省では、コスト上昇に耐えられずに工場を閉鎖、移転する企業が相次いでいるという。専門家は「元高は、繊維産業に限らず、低価格を強みとしている多くの輸出企業の収益を圧迫するだろう」と指摘した。(翻訳・編集/HI)

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