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<羅針盤>在来線のよさ、スピードだけでない「日本の余韻」を楽しもう―立石信雄オムロン元会長

立石信雄    2017年5月6日(土) 8時30分

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仕事に追われ世界を懸け巡っていた時、帰国して息抜きに小旅行を楽しんだ。新幹線に乗ったのち、在来線に乗り換えて風景や風情を満喫した。

昔、現役時代に、仕事に追われ世界を懸け巡っていた時、帰国して息抜きに小旅行を楽しんだ。新幹線に乗ったのち、在来線に乗り換えて風景や風情を満喫した。今でもそうであるが、新幹線の移動では、車窓から見る間近の風景はあっという間に消え去り、まるでそのスピードを感じさせる対象物でしかありえない。空気の澄みきった冬の空にそびえ立ち、雪を頂いた大きな富士山はさすがに堂々とし、その美しい出で立ちを誇らしく見せてくれるのは、一時(いっとき)の清涼剤である。

 

そういう時期、在来線に乗り、日帰りで軽井沢に行く機会あった。仕事を兼ねていたとはいえ、軽井沢というだけで何か心が躍り、車窓から見える田園風景や、新緑に覆われた美しいアルプスの山々がゆっくりと流れていくのを見ていると、なにか心が和み、つい隣の人に話しかけたい気持ちになるのが不思議である。

  

車窓からの風景や、車内の語らいを楽しんでいるうちに横川の駅に着いた。いっせいに走ってあの有名な「峠の釜めし」を買い急ぐ人たちのざわめく姿が一段落し、ふと眺めると、線路のむこうの石垣に整然とへばりついて咲いている深紅のバラがあった。駅の真ん中には駅員さんが手ずから思いのままに植えたのだろう、バラが美しく咲き、駅員さんの優しい気持ちが伝わってくる。

郷愁を感じさせる古めかしい駅舎をあとに走り始めた列車に心をこめて深々と頭を下げる売り子さんの姿など、すべてが忙しさにかまけて忘れかけていた日本の美しさ、良さを思い起こさせてくれ、スピードを競う新幹線では味わえない楽しさである。

 

わが国の経済も戦後の混乱から立ち直って以来、欧米に追い付け追い越せでモーレツに突っ走ってきた。ここまで来られたのも、資源に恵まれない中で、日本人の勤勉さと自由貿易体制をフルに享受しえたからであるが、片や肥満体質になり多くの問題を抱えてしまったのも事実である。

移動する時間を縮めスピードを追い求めるのは、決して悪いことではないが、それ故に忘れ去られていく真の日本の優れた資源(日本人、風景、風習、伝統など)が生み出す余韻を楽しむ余地ぐらいを残しながらの成長も必要である。

立石信雄(たていし・のぶお) 1936年大阪府生まれ。1959年同志社大学卒業後、立石電機販売に入社。1962年米国コロンビア大学大学院に留学。1965年立石電機(現オムロン株式会社)取締役。1995年代表取締役会長。2003年相談役。 日本経団連・国際労働委員会委員長、海外事業活動関連協議会(CBCC)会長、財務省・財政制度等審議会委員等歴任。北京大学日本研究センター顧問、南開大学(天津)顧問教授、中山大学(広州)華南大学日本研究所顧問、上海交通大学顧問教授、復旦大学顧問教授。中国の20以上の国家重点大学で講演している。

■筆者プロフィール:立石信雄

1959年立石電機販売に入社。1965年立石電機(現オムロン株式会社)取締役。1995年代表取締役会長。2003年相談役。 日本経団連・国際労働委員長、海外事業活動関連協議会(CBCC)会長など歴任。「マネジメントのノーベル賞」といわれるSAM(Society for Advancement of Management)『The Taylor Key Award』受賞。同志社大名誉文化博士。中国・北京大、南開大、上海交通大、復旦大などの顧問教授や顧問を務めている。SAM(日本経営近代化協会)名誉会長。公益財団法人・藤原歌劇団・日本オペラ振興会常務理事。エッセイスト。

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