Record China 2019年3月15日(金) 0時0分
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14日、環球時報は、「ボーイングの事故が与えるヒント」と題する王亜男氏の論評を掲載した。写真はC919。
2019年3月14日、環球時報は、「ボーイングの事故が与えるヒント」と題する王亜男(ワン・ヤーナン)「航空知識」編集長の論評を掲載した。
文章はまず、エチオピア航空のボーイング737MAX8型機墜落事故の衝撃が広がる中、複数の国が同型機の運航停止を決めたと説明。昨年起きたライオン・エアー機の事故と同じ原因だろうとの見方が出ていることに言及した上で、「これまでボーイング社は数々の困難に直面してきたが、技術的な原因によって同型機全体が大打撃を受けるという事態は起きていないとみられる」と指摘する。
文章は「今回の事故は中国の大型航空機製造にヒントを与えている」と続け、自動操縦システムの設計における十分な安全性確保や、トラブル発生時に手動操作する際の混乱回避について説明。そして、「中国の大型機製造は始まったばかり。ボーイング、エアバスほど豊富な経験は持っておらず、われわれの研究、製造過程には問題や困難が付き物だ。そうであるからこそ、われわれは堅実な前進を選び、技術やシステム開発でまず安全に重点を置く」と述べ、「単純に商業競争を設計上の第一要素とせず、航空機の安全を第一に据えている」と強調した。
文章は「経済性と安全性のどちらかの選択を迫られたら、われわれはまず安全性確保を優先し、この基礎の上で経済性を考える」とも言明。「中国の大型機産業の発展にはボーイング、エアバスのようなスピードがない」との見方に「背後にある多くの考慮、選択に目が向いていない」と反論し、「ボーイング737MAX8は半年足らずで2度も死者の出る事故を起こした。その上、原因は同じかもしれない。このことは中国の民間航空機分野の技術者が巨大なプレッシャーを抱えていることをより感じさせる。彼らは航空機の安全性を最大限保証した上で、困難を克服し、国際市場での競争力を手に入れていかねばならないのだ」「(中国にとっての)第1歩は国産大型旅客機C919に安全上の問題が出ないことを保証すること。第2歩は改良などを経て『成功した』航空機にすることだ。C919は安全に飛行するだけでなく、所有する企業のために利益を生まなければならない。これは疑いようもないほど正しい出発点、方向性だ」と論じた。(翻訳・編集/野谷)
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