人民網日本語版 2017年5月9日(火) 20時30分
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淘宝網は3日、「中国空の巣青年図鑑」を発表した。
一人で食事を済ませ、一人で眠り、一人で都会をさまよいながら生きていく。このような人々は、「80後(1980年代生まれ)」なら「アリ族」と呼ばれ、「90後(1990年代生まれ)」になると「空の巣青年」という名前に変わる。呼び名はどうであれ、「孤独・寂しい」といった言葉が彼らの「基本仕様」となっているようだが、これは本当のことだろうか?中国新聞網が伝えた。
淘宝網(タオバオ)は3日、「中国空の巣青年図鑑(以下、『図鑑』)」を発表した。ビッグデータに基づき、故郷を離れ都会で就労している20歳から39歳までの「空の巣青年」5000万人を対象に、地理的な位置や消費行動などの面で掘り下げた調査・分析が行われた。
〇5000万人に上る「空の巣青年」、多くが1990年代生まれ
「図鑑」によると、中国の「空の巣青年」の数は、すでに5000万人を上回った。彼らのうち、男性は女性の2倍に相当する64%を占めている。90後の割合は61%に達し、彼らが「空の巣青年」の代弁者となったことは疑う余地がない。
地域別にみると、深センは北京や上海を上回り、「空の巣青年」が最も多い都市となった。蘇州、鄭州、東莞などの産業集約型都市も、続々とトップ10入りを果たした。最終的に、「深センで暮らす90後男性」が、「中国空の巣青年」の最多を占め、その人数は113万人に達した。
「空の巣青年」は、深夜に淘宝網でオンラインショッピングを心から楽しんでいるだけではなく、ユニークな特殊技能をシェアすることを好むという実態が、「図鑑」から明らかになった。彼らは、台湾の超人気バンド「メイデイ(五月天)」をこよなく愛し、クールで魅力的な香港の歌手・陳奕迅(イーソン・チャン)も大好きだ。彼らは時には落ち込むことがあるが、たいていは自嘲しているうちに完全に立ち直ることができる。食事に関しては、こだわりはほぼ皆無で、安いチャーハンとハンバーガーでお腹も心も満たしている。
日常生活の「空白」を埋めるためには、食べるという解決方法はなくてはならないものだ。アリババの統計データによると、空の巣青年はおやつを買う習慣があり、「おやつ」は、彼らがオンラインで購入する商品TOP5にランクインした。意外なことに、おやつ、3C(コンピューター、通信、消費電子製品)、衣服のほか、「空の巣青年」は、「自宅宅配・出張サービス」を利用する傾向が高い。彼らはひんぱんに、果物・野菜の保冷配送や自宅出張マッサージサービスを利用している。
〇「空の巣青年」が様々な特殊技能をシェアするのは「必然の道」
統計データによると、過去1年間、「空の巣青年」のうち、淘宝網での購入額が1カ月5000元前後に達した人は80%を上回った。90後を主流とする「空の巣青年」の多くは、社会人になったばかりで、家賃や基本生活費を除いた1カ月分の給料のほぼ全部がそれに消えてしまい、生え抜きの「ネット原住民」となる。
社交の面では、「空の巣の青年」は決して孤独ではない。アリババの統計データによると、フリマアプリ「閑魚」の「特殊技能シェア」欄のうち、技能の80%以上は「空の巣青年」から提供されており、約150万種類の技能がシェアされている。
「空の巣青年」の間で最も人気があるシェア技能は、家庭教師、IT技能(PC修理)、ゲーム技術向上サービスなどだった。
孤独な日々を送る「空の巣青年」は、既婚者や恋愛中の人々に比べ、社会に接触したいという意欲がより強い。彼らは、自己表現に対する強烈な欲求を抱いており、自分の感覚を何よりも重視している。また、新しい友達と知り合い、新しいコミュニティに参加することを楽しみにしている。さらに、一部の人々は、「一人暮らし」はライフスタイルにおける選択肢の一つであるだけでなく、新社会人が成長プロセスで出合う「避けては通れない道」だと考えている。(提供/人民網日本語版・編集/KM)
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