Record China 2017年5月19日(金) 0時0分
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17日、サムスン電子のスマートフォンに搭載された人工知能による音声アシスタント機能に「現在の大韓民国大統領は誰か」と尋ねたところ、意外な答えが返ってきた。写真はサムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーS8」。
2017年5月17日、サムスン電子のスマートフォンに搭載された人工知能(AI)による音声アシスタント機能に「現在の大韓民国大統領は誰か」と尋ねたところ、意外な答えが返ってきた。韓国・朝鮮ビズが伝えた。
記事は、国内外のAI音声アシスタントに韓国大統領の名前を問う実験を行った結果を公開した。それによると、グーグルの「Googleアシスタント」、韓国の通信会社SKテレコムの「NUGU」やKTの「GiGa Genie」は全て「文在寅(ムン・ジェイン)大統領」と正しく答えた。
一方、サムスン電子の「Bixby」の返答は「中央処理装置(CPU)を刺激する鋭い質問ですね」というもの。また、アップルの「Siri」は、韓国大統領に関するインターネットの検索結果を表示したのみで、正しい回答は導き出せなかった。
Bixbyが自国の大統領を正しく答えられなかったことに、サムスン電子の関係者は「Bixbyの場合(サービスが)始まったばかりで、まだ自ら蓄えたデータが多くない。正しく学習できていなければ答えられないこともある」とし、「BixbyとGoogleアシスタントは方向性が異なるサービス」と説明した。
現在、サムスン電子のBixbyは画像共有サイト「ピンタレスト」以外、別途ネット検索エンジン開発企業とのサービス提携を行っていないとされている。そのためBixby利用者からは「Bixbyに質問しても検索結果を得られず、自分でネットの検索ボタンを押さなければいけない煩雑さがある」との声も聞かれる。ただ記事によれば、BixbyやSiriの場合、「グーグルを使って答えを探す」ようヒントを与えれば回答の正確度を上げることができるという。実際、実験でBixbyとSiriに「グーグルを通して韓国大統領が誰かを調べて」と声を掛けたところ、いずれも「現在 大韓民国大統領」のワードでのグーグルの検索結果画面を表示したそうだ。
この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「自国の大統領も答えられないAIって…」「サムスン電子は、なぜBixbyなんて搭載したんだろう?」「AIはGoogleアシスタントだけで十分」など、Bixbyに対する厳しい意見が寄せられた。
その一方で、「1つの質問に答えられなかったからといって、AI全ての性能が判断できるわけではない」と擁護の声も。
また、「北朝鮮トップの名前も聞いてみろ」「Bixbyは文在寅を大統領として認めていないようだ」など、Bixbyを皮肉ったコメントも見られた。(翻訳・編集/三田)
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