東京駅がソウル駅の8倍超、日韓の首都駅の明暗を分けたものとは?―韓国ネット

Record China    2017年6月8日(木) 12時30分

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7日、韓国・毎日経済は、同じ首都の主要駅でありながら、環境が大きく異なるソウル駅と東京駅の現状を伝えた。写真はソウル駅。

2017年6月7日、韓国・毎日経済は、同じ首都の主要駅でありながら、環境が大きく異なるソウル駅と東京駅の現状を伝えた。

31万人対250万人。韓国と日本の首都、ソウル駅と東京駅の一日の利用者数だ。8倍以上の差がある。一方、両国の人口の差は約2.4倍。記事はこれを「ソウル駅が一国の首都の玄関口・中央駅としての役割をしっかりと果たしていないことを如実に表した数字」と指摘、「ソウル駅は高速鉄道KTXや地下鉄などを利用する目的がなければ、あえて訪れる場所でない」のに対し、「東京駅は移動の目的がなくても、ここを訪れ、余暇を過ごし、ショッピングをし、仕事をする。名実共に日本のハブの役割を果たしている」とした。

二つの駅の明暗を分けた原因として、記事は駅と駅周辺の開発の歴史を取り上げている。東京駅の再生は、2000年代初頭に始まった丸の内の再開発とともに行われた。当時の小泉純一郎首相は、「都市再生特別措置法」を作り、丸の内を、東京を代表するビジネス地区にするための再生事業に着手した。これにより誕生した高層ビルの低層階には一般市民が楽しめる空間が設けられ、近隣のビルからは、地下を通じてどこからでも東京駅にアクセスできるようになった。

一方のソウル駅は、2004年のKTX開通に合わせ03年に新たに駅舎が建てられたこと以外は、しっかりとした再生プロジェクトがなかった。近くの建物とをつなぐ地下道は、長らくホームレスが「占領」している状態だ。旧駅舎の建物は、文化・展示スペース「文化駅ソウル284」として生まれ変わったが、年間の訪問者数は32万人程度にとどまっている。新駅舎構内にはスーパーマーケット「ロッテマート」とアウトレットモール「ロッテアウトレット」があるものの、その他これといったショッピング街やアトラクションがない。

業界関係者は「ソウル駅は東京駅に比べて活用できる用地が少ないため、地下空間を広げ、しっかり活用して地域との接続を強化する必要がある」とし、このほど駅前に完成した歩行者専用路「ソウル路7017」についても「ソウル駅広場や旧駅舎と結ぶ開発計画が用意されるべきだった」と述べた。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「ソウル駅のすぐ近くの町には1960年代を思わせるトイレがいまだにある。東京駅とは大違い」「違いといえば、東京駅は国の真ん中辺りにあるけど、ソウル駅は国の端っこにある」「でもソウルの方が交通費ははるかに安いぞ」「ホームレスもたくさんいるし、ソウル駅自体のイメージが良くない」など、ソウル駅と東京駅の違いに関連した意見が多く寄せられた。

また、「東京駅は複雑だけど清潔だし美観的にもソウル駅より優れている」と、東京駅に対する好意的な意見もみられた。(翻訳・編集/三田)

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