日本はどうやって自殺大国を脱出した?韓国メディアが注目=ネット「韓国も疲れつつある」「学ぶべきところは学ぼう」

Record China    2018年9月15日(土) 19時50分

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10日、韓国・MBCは「年間3万人が自殺していた日本…自殺大国を脱出した秘訣(ひけつ)は?」との見出しで、日本の取り組みを伝えた。写真は日本。

韓国・MBCは10日、「年間3万人が自殺していた日本…自殺大国を脱出した秘訣(ひけつ)は?」との見出しで、日本の取り組みを伝えた。

日本では1998年以降14年連続で年間自殺者数が3万人を超えていたが、最近10年間で1万人ほど減らすことに成功した。記事が自殺者低減の秘訣について、まず紹介したのは、最近になり東京で開かれた自殺予防の討論会だ。自治体ごとの自殺予防対策が義務化されているため、日本各地でみられるイベントだという。

政府レベルでも2006年から首相主導により自殺総合対策会議が設置され、毎年関連予算を780億円ずつ投入している。記事は日本における関連予算を「韓国の80倍」と紹介し、結果として自殺者数は07年の3万3000人から16年の2万1000人余りと30%以上減少したと論じた。

記事はさらに、日本では民間の参加も積極的で、今年3月からは自殺相談のためのSNS運営企業6社が選ばれ、毎月最大1000万円の支援が実施されている紹介。その他にも、飛び降り自殺を防ぐため地下鉄のホームに心を落ち着かせる青色の照明を設置したり、小学校で自殺予防教育を実施したりするなどの取り組みが行われているとして、「日本では自殺防止の努力が日常的に行われている」と伝えた。

記事は最後の部分で「自殺を個人の問題と考えず、国と地域社会の共同責任という認識の転換を通じて自殺率を引き下げた日本の例は、われわれに大きなヒントを与えている」と主張した。

同記事を受け、韓国のネット上では1000件近くのコメントが寄せられた。政策そのものへに対してではなく、「人口減少により入試や就職競争が緩和されて自殺者が減ったと思う」「自殺防止対策もあるだろうけど、経済政策の成功によりデフレ脱出、好景気に完全雇用まで達成したのが最も大きな原因じゃない?」など別の要因を指摘する声が目立つ。

韓国の現状については「希望がないから自殺する。韓国はものすごく疲れつつある」「自殺大国のタイトルを韓国が奪ってから数年経つ」など悲観的な意見が特徴的だ。

さらに、「学ぶべきところは学ぼう。人の命を前に何もしないのはおかしい。税金はこういうところに使ってほしい」と求めるユーザーもいた。(翻訳・編集/松村)

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