Record China 2017年6月30日(金) 9時0分
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28日、環球時報は「日本の“独善的静けさ”は人を窒息させる」と題する文章を掲載した。写真は東京。
2017年6月28日、環球時報は「日本の“独善的静けさ”は人を窒息させる」と題する記事を掲載した。
記事は冒頭で「公共の場で静かにすることは日本の公衆道徳の一つ。喫茶店で幼い子どもが騒げば両親は子どもを抱いてそこから離れてしまう。なぜならこれは恥ずかしいことだからだ」と述べ、筆者自身の体験として新たに越してきた隣人夫婦があいさつに訪れた際に「9月に出産する予定です。うるさくしてしまうかもしれませんが、どうぞお許しください」と告げたとのエピソードを紹介。その上で「このところ一部日本人に見られる“静けさ追求”は極端な状況となっている」とし、これをめぐってさまざまな問題が起きていることを次のような例を挙げて説明する。
筆者がまず取り上げたのが、子どもの声がうるさいとの理由で幼稚園建設が地元住民に反対されるケースだ。「日本はすでに少子高齢化の時代に突入している。幼稚園さえ建てられないというのであれば誰が子どもを生みたいと思うだろう」と疑問を投げ掛け、さらに近所迷惑を恐れる一部の園が子どもに静かにするよう指導していることに言及。この他、「除夜の鐘」が中止になるという事例も紹介し、「子どもの声を騒音としたり、伝統行事を拒否したりする動きは、日本人の“独善的”心理、つまり自分以外が出す音は全て余計な物という考え方を反映したものなのだ」と指摘する。
これに続けて筆者は「日本では数多くの職場がとても静か。従業員からは『耳に入るのはキーボードを打つ音とエアコンの運転音だけ』との声が聞かれる」「職場が静かということは人と人とのコミュニケーションが淡泊ということだ。若い人たちは職場が静かすぎることで仕事へのプレッシャーを感じてしまう」と説明し、近年は職場にイージー・リスニングを流すサービスが受けていると紹介。これは「人気の理由は静けさに息苦しさを感じる人が多くなったためだ。音楽で気持ちを整える必要がある」として、記事の最後では「中国のにぎやかさ」を持ち出して、「もし日本社会が『静けさ』から高度成長期のような『にぎやかさ』にシフトすることができれば、停滞する日本の歩みが再び前へ進むことを意味するだろう。中国のレストランで他人の迷惑も顧みずに大声を出す光景や、街中から大音量のダンスが引き起こすトラブルが消えた時、それは中国社会の進歩と成熟への一歩を説明するものとなる」と論じた。(翻訳・編集/野谷)
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