2017年8月5日、日本を訪れた中国人がその時の思い出をブログにつづっている。以下はその概要。

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東京での最初の1食には日本らしさのあふれるラーメン店「三田製麺所」をチョイスした。ネット上での評価はよく、しかもつけ麺だ。麺は冷たいが、スープは温かい。空揚げも格別だった。たちまち好きになり、どこへ行っても空揚げを注文するようになった。

日本の食事は量が多くないと思っていた。しかし、出てきたラーメンを前にして驚いた。どこの誰が日本人は小食だなんて言ったのだろう。ラーメンを食べる時はどんぶりの中を残さず食べないと店に失礼なんだと聞きかじった話をみんなに自慢げにひけらかした。すると、若い女性3人とも目を丸くして驚き、口いっぱいにラーメンをほおばり始めた。しかし、それは間違いだった。食べ終えたらおいしかったですと感謝を伝えるだけで十分だったのだ。無理してのどを詰まらせないように…。

おなかが満たされたので、予定通り銀座へ買い物に行くことにしたが、六本木と東京タワーがちょうど道すがら立ち寄れそうだとわかり、どう行くかで意見が分かれた。結局、六本木に行くことで話が決まった。東京の夜景には東京タワーが欲しい。東京タワーに登ったら当然、東京タワーのある夜景は見られなくなるから。

六本木に向かって歩いていると、もめ事が起きている現場に出くわした。何人もの警察官が家族3人を取り囲んでいた。妊娠中の女性が夫をなじっているのを、警察官がなだめていた。日本のドラマをよく見ている自分にも、どういう状況かよくわからなかったが、大勢が足を止めて見ていた。時間の都合でその場を後にし、あの後どうなったのかはわからない……残念。

六本木ヒルズに到着すると、ドラマで何度も見た巨大クモのオブジェが目に入ってきた。チケットを買いにエレベーターで3階に上がった。チケット売り場の女性は、学生さんではないですかと親切に尋ねてくれた。なんとなくうなずいていると、4人分の学生割引チケットを手渡された。申し訳ないな。エレベーターに乗り、一気に52階へ上がると、耳鳴りも何も気にならなくなっていた。

エレベーターを降りると、目の前の夜景にしびれた。この上なくきれいだ。東京タワーに行かなかったのは正解だった。夜景で最も映えていたのは東京タワーだったからだ。それが主役で、他のすべては引き立て役のように見えた。そして、その夜景を写真に収めようと、無心にシャッターを切り続けた。（翻訳・編集/岡田）