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日本版の良さが台無し、「奇形」になってしまった中国版「深夜食堂」―中国メディア

人民網日本語版    2017年7月11日(火) 15時40分

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中国版ドラマ「深夜食堂」の放送が始まって以降、ブーイングの声が高まっており、「日本版」を擁護する日本ドラマファンが続々登場している。

中国版ドラマ「深夜食堂」の放送が始まって以降、ブーイングの声が高まっており、「日本版」を擁護する日本ドラマファンが続々登場している。実際には韓国ドラマと比べると、ここ数年の中国における日本ドラマの人気度や流行の程は、それに大きく及ばない。しかし、ダークな米国ドラマや甘いストーリーがダラダラ続く韓国ドラマに飽きてしまった人が、淡泊な生活を描く日本ドラマにその目を向けるようになっている。(文:葛■<■は王へんに路>。瞭望東方周刊掲載)

日本の「深夜食堂」は、「毎日仕事で疲れ切っている人」や「失恋してへこんでいる人」、「夢が叶えられず挫折し落ち込んでいる人」、「日常のなにげない楽しみを忘れてしまっている人」、「仕事のストレスに押しつぶされそうになっている人」、「理不尽な上司への不満がたまっている人」、「幸せで楽しい生活を味わってみたい人」を対象にした、「癒し系」のドラマだ。

物語の主役は、生活での困難や不幸なことに直面している人だ。それらは、社会の中心ではなく、外側を歩んでいる「脇役」の人々で、彼らだけでなく店内のライトも「深夜食堂」の暗く、やや憂鬱なムードを色濃くしている。

感情の動きや人間性の探究は、料理そのものより魅力がある。「深夜食堂」では、道徳に関する評価はほとんどなく、人生でよく起こることがただ静かに描かれ、社会の「脇役」らの喜怒哀楽が重くもありながら、おもしろい人生の一面を描き出している。

そのようなスタイルは、日本の伝統文化における美的センスと関係がある。日本人は、「もののあわれ」、「幽玄」、「風雅」な文化が大好きで、強烈な対立関係にあるものに関して、白黒はっきりさせるのではなく、グレーゾーンに立ち、複雑な人間性を描いて、「幽玄」のムードを作り出すのが得意だ。

おもしろい日本ドラマは、生活における残酷な部分を描き出しながらも、見る人をあたたかく包み込んでしまうという至難の業をやってのける。日本の「癒し系」ドラマは、多くの社会の最下層の人たちや世間一般から外れた人たちが放っている輝きを通して、見る人を癒してくれるのだ。

それに対して、中国には「癒し系」ドラマはほとんどなく、アイドルが登場する「成功」を描いたドラマや、家庭のトラブルなどを描いたホームドラマ、現実離れしたストーリーの時代ドラマなどがほとんどだ。そして、中国版「深夜食堂」には、人気アイドルらが出演し、登場するのはバッチリメイクの女優ばかり。プレッシャーを背負い、あくせく働く一般庶民の雰囲気がないため、日本版とは異なっている。

社会形態の違いが、日中の映画・ドラマや大衆のニーズなどの違いを大幅に生み出していると言えるだろう。

中国では、一部の人は生活に困ることは既になくなり、精神的な部分を満たすことを求めるようになっているのに対して、多くの人は依然として、アイドル的色彩の濃い英雄主義を通して自分を鼓舞し、本屋では成功するための秘訣が書かれた書籍がたくさん並べられ、多くの人がそれを読んでいる。中国人が必要としているのは、ポジティブで発奮させくれ、エネルギッシュな要素を含んだ主流文化なのだ。

一方、日本の文化は、先進国の東洋文化の代表で、生活必需品を備えるために奮闘することに注目する時期は既に過ぎ、生活を楽しむことに意識を傾け、文化産業に対して求めていることも、中国とは大きな差がある。

米国の映画・ドラマでよくテーマになっているのは、「世界を危機から救う」であるのに対して、日本では「自分のピンチからどのように脱するか」がよくテーマになる。そして、中国では、「家族の危機」や「生活の危機」からどのように脱するかによくスポットが当てられる。

社会形態や社会の需要が異なるため、文化作品に込められる精神も異なり、それらを無視して中国で上映されたり、リメイクされたりした作品が中国の風土にはなじまないというのは当然のことだ。ストーリーだけが同じで、商業化され、中国人のニーズとずれている作品は、「奇形」なものとなるのが運命だ。(提供/人民網日本語版・編集KN)

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